人が信用できる時代じゃない

ウソ、ごまかしは人の世の常。
 それを金科玉条に生きていれば、ダマされないだろう。しかし、人を信用しなくては、仕事が出来ない。そのため、話半分で人の話を聞くようにしているのだが、やはりダマされる。そして、自分も半分人をだまして生きている事にきづく。

 今回の構造計算書の偽装にしても、交通の便がよく、部屋の空間も広いマンションが、他と比べて安く購入できるには理由があることに気付かなければならない。

 確かに、住宅は一生に一度の買い物である。おいそれと庶民には買い替えが聞かない。例えば、それが通販で買った美顔機なんて代物ならダマされたと思って諦めが付くだろう。しかし、金額が金額だけに諦めつか無いのもよく分かるし、もしそれがそっくりチャラにできるのならこんなに幸せな事は無い。

 今回の場合、建築確認の仕組みの一部に国交省が絡んだプログラムが使われていたり、一部の場合、地方自治体が絡んでいたりと、被害者にとってはラッキーであったと思う。何故ならこれは立派な詐欺事件だからである。

 今まで、1度たりとも詐欺事件にあった被害者が国や地方公共団体から、便宜を図ってもらった事があっただろうか。否無い。

 これからどうなるか解らないし、今後違法建築確認がこれ以上見つかり被害者の数が増えれば増えるほど補償の程度はわからないが、少なくとも国の救済措置が全くないわけはないでしょう。

 話はそれるが、昔、自分が中学の時、自分の家が全焼してしまった事がある。確かにその頃家のローンは無かったと思うが、家を失った父親のがっかりした姿を思い出す。

 今、被害にあった父親達よ、ここでこらえなきゃ。自分が大黒柱となってその背中を子供達に見せてやりなさいよ。言いたいのはそれだけ。