晴れ時々曇り。まだ朝方は涼しく過ごしやすい。しかし、日中は暑くなるのだろう。
引用 時事ドットコム(http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_soc_tyosa-jikenfurikome)
◎過去最悪211億円被害=上半期の振り込め詐欺など-1日1億円超・警察庁
振り込め詐欺など「特殊詐欺」の被害額が、今年1~6月で211億6708万円に上ったことが8日、警察庁のまとめで分かった。過去最悪だった昨年の上半期を約56億円(36%)上回り、1日平均1億円を超えている。
増加が目立つ手口は、息子を装って使い込みや借金の穴埋めを無心する「おれおれ詐欺」で、約24億円(52%)増の約72億円。インターネットの有料サイト利用料などの「架空請求詐欺」は3倍以上に増えて約24億円、医療費を返すなどと偽る「還付金詐欺」は約8億円に倍増した。
パチンコ攻略法など「ギャンブル必勝法の情報提供」を名目にした詐欺も、約13億円で4倍に増加。最近は「ロト6(数字選択式宝くじ)の当選番号が事前に分かる」とうそをつく手口が急増し、半数以上を占めた。
金融商品の取引を装った詐欺は約84億円で2%減ったが、被害額は最も多かった。
今年の1月から6月までの被害額の総額が211億円に上るということである。ただし本文に書いてあるように全てが振り込め詐欺(オレオレ詐欺)では無いが、それでも半年で72億円が闇に消えている。
では、その消えたお金は何処に行ったかというと、また、別な悪事の原資になっているほか、起業なりの資金になっていると思われる。
最近、ネット広告などで現れる胡散臭い広告などは、そういったお金が使われ、更にまた金儲けをたくらんでいるのだろうと思う。
そして、最近マスコミに登場してくる立志伝を語る人間の中にやはりその経歴が胡散臭い人間もいる。本来ならもっとスマートにやれば良いものを、自分が幾ら金を持っているだとか、大金を動かせる力があるなどと前面に出してくる。本当に頭が切れるのならそんな登場の仕方はしないだろう。
何故なら自分の胡散臭さをあからさまに披露することをすることがどんなに自分の体臭をまき散らしているのか知らないのだろう。
人生は金だという人間は多いかもしれない。ただ金が有れば全ての人間が幸せというわけでもない。それ相当の金さえあれば人間は幸せだという事を誰もが知らないはずは無い。
しかし、それを知っていながらもっとお金が有ればもっと幸せに成れる。金が増えれば増えるほど喜びが倍々に増えると勘違いしているのである。それは麻薬と同じだろう。一篇に大量の麻薬を打てばもっと快感に浸れるかと言えばそうでは無く、快感を得る前に死んでしまうはずである。程々の充足感に慣れていれば、少しのもので大きな喜びを得られるものなのである。そのことを多くの人間は知らない。だから金持ちにあこがれるのである。
オレオレ詐欺の被害に合うのは、多くの場合お年寄りである。そして、子供を信頼している親だから始末に悪い。自分の子を思う気持ちから老後の蓄えを吐き出してしまう。子供を思う気持ちは、親なら全て同じである。それは自分も変わらない。
だから、もしそういった電話が掛かってきたときに簡単に騙されてしまうかもしれない。それが親心だからである。騙された人が悪いという意見には賛成しない。本来ならそういった犯罪をする人間が悪い筈なのに、報道などで見たり聞いたりすると、何故そんなに簡単に騙されてしまうのかと思わされるものがあるが、実際はそうではないのだろう。そうでなければこんなに被害額が多くなるはずはない。
しかし、これもねずみ講と同じで、何時か被害に会う人間が底を尽き、一度引っ掛かった人間にまた被害が及ぶようになる。しかし、それを繰り返せば何時か草木も生えない荒れ地に成るのは詐欺を行っている人間の中にも気付いている者はいるだろう。でもそうなったらそうなったでまた新しい悪事を考えているのかもしれない。
自分の親が被害に会わないためにはどうしたら良いだろう。きっと今まで言われている方法は、多くの人が被害に会わない方法なのだろうが、その隙間からこぼれ落ちるような人間は少なからずいるだろう。そのこぼれ落ち被害に会うような人たちに共通の弱点があるのだろう。そこに焦点を絞って対策を練る必要がある。
日頃から親に、こまめに連絡をし、顔を見せに実家に帰るなどのことをしていないと親は子供が何をやっているのか判らなく、それが心配の種になりこういった被害に会うのではないだろうか。決して子供が悪いわけでは無いのだが、そういった被害を無くすには、老人だけの家庭を減らすしかないのだろう。