札幌 vs 湘南 厚別

仕事も早々に切り上げ、厚別に直行。

 曇り空が試合開始前には、日が差し始め、気温が上がり始める。

 試合開始。そして、なんとそこでひどい席に座ってしまったことに気づく。

 そこは、まるで居酒屋でくだをまく、親父とお婆の席だったのだ。親父とお婆は、まるでW杯の選手と同等の動きを札幌の選手に要求する。そして、走れだの、パスしろなどとまるで監督のように大声で指示をする。あんたの指示など聞こえてもやらないし、その指示は回りの席の人にだけ聞こえるのですけれども。そしてまた後ろの席の親子づれは、親も子供も、選手を汚い言葉で野次るのだ。

 静かに応援しろとは言わないが、野次は札幌を応援していることにはならない。まだ始まったばかりなのに、舌打ちしたり、名前を呼び捨てしたりするのを聞くのは耐えられない。結局前半終了後席を移動した。やはりまったり見るのは、awayBが良いようだ。
 
 そんなことで、最初から見ているのが苦痛になる試合だった。

 試合の方は、開始時は面白い展開になりそうだった。湘南は、非常にコンパクトで、チェックもハード。言い換えれば汚い守り方をする。前節の東京Vが比較的接触プレーをしてこないチームであったが、今日の試合は、苦戦しそうな予感がした。

 前半開始直ぐは、札幌が積極的にゴール前に迫る。しかし、ゴール前をしっかり固める湘南の壁は厚い。しかし、一つのプレーが今日の流れを決めたといっても良い。それは、ペナルティエリア内の札幌の曽田選手のファールであった。座った場所が悪かったので良く見えなかったが家に帰ってビデオを見ると曽田選手が相手選手のユニフォームを引っ張って倒したようだ。

 1点を先制した湘南は、一層コンパクトな守備になる。そして、フッキ選手、石川選手、西谷選手が前に出てボールを持つと2,3人とマークにくる。フッキ選手はその守備をものともせず抜き去るが、ボールを持ちすぎて結局決めれない。

 そして、ボールを奪うとコンパクトのまま全員が上がる、そして分厚い攻め。そして湘南の選手のミドルが決まる。 0-2。

 そして、前半終了。

 2点先制され、あせって攻撃しようとするが決定的チャンスが無い。これは、厳しい試合になりそうだ。

 後半案の定、あせって攻めるが湘南に跳ね返され、逆に2点を入れられる。後半の後半、漸くフッキ選手のゴールで1点を返すが、更に1点追加され、1-5。

 試合終了。

 やはり、結論は、DFとボランチの意思疎通、組織的守備の再構築が必要という、今までの課題は、まだ解決されない課題として残ってしまった。