札幌 vs 鳥栖

J2リーグ最終節。ドームは、7分の入り。それで1万4千人なので、相当な招待があったのだろう。

 試合開始から、札幌の攻撃は続く。何回あっただろうか?忘れてしまうくらいあった。しかし、点数は0。全くもってツキが無い。そうこうする内に鳥栖のカウンターからフリーで持ち込まれ先制される。
 
 前半の攻め、札幌は真ん中に球を集めすぎた。フッキ、相川両選手の突破のみに拘りすぎた。点が入っていれば良かったのだが結果は0なのだから、両サイドに球を散らして欲しかった。

 後半、前掛りに攻めに攻めたが、いかんせんボールが上手く味方に渡らない。後パス交換が狭い範囲で行いすぎ。もう少し大胆にサイドチェンジすればという場面が度々あった。そして後半も前半と同じようにゴールを外しすぎ。
 そうこうするうちに新居選手にペナルティエリアに持ち込まれ佐藤選手が飛び出した無人のゴールに技ありシュート。
 本当に新居選手は、ゴール前の落ち着きがあった。札幌にいた時よりは格段に成長している。同じ年代の相川選手とは差がついた感がある。それは非常に残念。しかし、よく言えば、鳥栖の松本監督が育てたといって良いのかも知れない。

 結局、札幌は0-2で最終節を勝利で飾れず。6位で終了。

 しかし、札幌の不味い点が現われた試合であった。攻撃では、フッキ選手の球の持ちすぎ、相川選手の決定力の無さ。
 守備では、走り負け。DFは、相手のスピードに着いていけない点。

 来季このままの選手で行っても良くて3位ではないだろうか。それにここから攻撃の主役であるフッキ選手が抜ければ更に得点力が落ちる。代わりの外国人選手も期待にこたえてくれなければ、6位くらいかもしれない。
 それ程、柏との戦いの時と比べて雲泥の差であった。これが札幌の弱い所である。

 相手の鳥栖は、非常に安定した試合を年間通してやってきたのではないだろうか。比較的小さな選手が多いが、ボールをもった時の動きが早い。更に呼吸が選手同士あっている。それが素晴らしかった。このまま来季良い補強をすれば、かなり良い所までいけるのではないだろうか。

 最終節、柏が勝ち、神戸が負け、自動昇格は、横浜と柏になった。神戸は入れ替え戦に回ったが今の実力では昇格は厳しいか。しかし去年の甲府の例もあるので番狂わせを演じて欲しい。

 これで、後は天皇杯を残すのみ。今日のような試合をしていては次ぎ勝つのは難しい。後は気持ちの問題で、勝とうという気持ちが今日のように選手全員に無ければ勝つのは絶対無理だろう。
 
 ここで、こんな試合の感想を書くのは寂しいがそれも仕方が無い。来季は、誉める試合ばかりになって欲しい。