筋弛緩剤による殺人事件

仙台市の北陵クリニックで起きた、筋弛緩剤点滴による殺人および殺人未遂事件の高裁判決が下された。

 そしてその量刑が、「無期懲役刑」となっている。

 また、北陵クリニックでは、その他に10人前後の方が死亡している。(こちらは、犯罪として立証されていない。)

 もし、この犯罪が本当だとしたら、「無期懲役」という量刑は不当?「死刑」になってもおかしくない事件だと思うが、法律の専門家ではないのでこの辺りは不明。

 もし本当に、医療関係者が係わっていたとなると残念な事件である。医療に携われば、直接生命の現場に立ち会う機会が多くなる。看護師となればなおさらその機会は多く、直接生死に係わる注射、点滴などの処置を行う立場にある。

 故意あるいは医療ミスで、容易に患者さんの生命が奪う可能性がある職種である。例えば、最近多い人工呼吸器の接続ミスも、簡単な操作でできてしまう。

 そう言った現場で仕事をしながら故意でもし筋弛緩剤を点滴したとしたら、きわめて凶悪な事件だと思う。

 現在の医療は、性善説で行われている。医療関係者の責務として高い倫理性が謳われているのはこのためである。しかし、今後こういった事件が絶対起きないという保障がない以上、何らかの対策をとる必要がある。
 その方法の一つとして、病院職員の心のカウンセリングが必要なのかもしれない。