頭のネジが外れた人と話す方法

論理が破綻した人と話すのは本当につらい。

 こちらがある物事に関して否定的な言葉を返すと、まったく違ったものを持ってきて論理のすり替えをしようとする。これは、女性に多いかもしれないと思っていたが、結構男性にも多い。

 持ってきた論理がそれなりに正当なもので、ある程度人を納得させるならまだしも、その持ってきたものが更に破綻していた場合、最悪である。その持ってきた話題を、こちらが一生懸命反論することで、先の命題は何処かに行ってしまい、空中分解をしてしまうのである。

 そして最後には、こちらが根を上げ、最初の命題は解決不能のまま倉庫にしまわれていくのである。

 こういった人を納得させるのは非常に難しい。こちらが感情的に話すと更に、論理の飛躍をもたらし、過去のことを穿り返されないとも限らないので、きわめて冷静に話さなければならない。そして、こいつの頭のネジが外れていると認識した場合、速やかに撤退の方向で店じまいをするのが穏当な処置である。
 ここで更に感情的になれば、あらぬものを持ち出され収束不可能になり他の案件にも害を及ぼす。
 ここは、ある程度の線でまとめ、後日返答をするという状況に持ち込むのが吉。

 そうすれば、少し冷静な状態で話をすることが可能だろう。それでもだめな場合、担当を外して貰うしかない。別な人が話をすれば纏まる場合も有るからである。

 そうやって人間は成長しなければならないのだが、たまに、その摂理に刃向かって反論したくなる場合もある。そうなればもう自分歯止めは利かない。行くところまで行くしかない。そうなれば、商売は2の次、如何に相手をギャフンと言わせるかで、頭は一杯になる。まあそこまで行くことは余り無いが、あれは何だろう。もしかしたらこちらの頭のネジが外れるのかもしれない。クワバラクワバラである。