融雪剤

今日は、曇り。気温も相変わらず零下であるが、路面の雪は融けてしまっている。一昔前なら考えられないことだが、これも融雪剤の撒布の効果である。
 
 30年前ほど前の自動車記事で読んだ記憶があるのだが、その頃既に欧米では高速道路などの主要道路に融雪剤を散布していた。その影響で道路周辺の地域に塩害の影響があると報じていた。
 それから幾年月がたち、日本でも市内の道路にも使われだしたということである。隔世の感がある。
 以前と比べ融雪剤も変化し、塩害を抑えたものとなったらしいが、それでも車体などについた場合さびの原因となるため、この時期以前なら車体の下周りなど洗車したことが無かったのだが、ここ数年は月に一度程度水洗いするようになった。

 基本的に融雪剤は、塩カル(塩化カルシュウム)で肥料としても用いられるものだが大量に散布すれば作物に影響を及ぼす。それが市内の道路にも普通にまかれるようになったわけである。

 確かに交通事故の抑止にもなるし、除雪費用の関係からすればこちらの方が割安なのだろう。雪が多い時期に路面を出そうとすれば除雪車もフル稼働しなければならないし、路面の雪をはがす際に路面を傷つける恐れもある。そういった道路医事管理費に比べ融雪剤の環境に及ぼす影響被害の部分には目をつぶる必要があるのだろう。

 ただし、何らかの影響があるだろうということは想像できるが、短い年月での影響は出ないのだろう。
 ただ、これだけ寒いのに路面は濡れたようになっている風景はこの寒さに似合わないことだけは確かである。