今日の空は、非常に高く感じる。雲が低く垂れ込めていないせいだろう。遥か上空に、刷毛で引いたような雲が見える。
 上空では、強い風が吹いているのだろう。これも関東地方に大雨を降らした低気圧の姿がこんなところにも現れている。

 寒い日が少なくなり、徐々に暖かい日が増えてきた。まだ朝は寒いが、ストーブを焚く日も減ってきている。本州と違って、北海道なら、6月初旬までストーブを手放せないような日が来ることは当たり前である。そして5月でも平気で雪が降る。 だから、ストーブを必要としない期間というのはせいぜい、6,7,8,9の4ヶ月間だけである。そのため片付けるということはしない。
 今後、北海道民は、灯油の不足や高騰に備え、他の暖房手段を考える必要がある。 その第一の候補に上げられるのが、木だろう。北海道には林が多い。その手入れをすれば一年必要な薪が手に入る。
 というのは簡単だが、既に林や森の近くに住む働き手の高齢化は半端ではない。その仕組みを永続的に作ってきたかというとそうでもない。 灯油が安いからといって、その作業を放棄してきたのが今の日本である。効率化、経済的、薄利多売。色々なフレーズを組み合わせ、日本全体の仕組みを30年以上掛けてやってきた。これをまた巻き戻すには、また30年の時が必要で、更に壊れた仕組みを元に戻すことは、新たに行うよりもっと手間暇掛かるということを知らなければならない。