景気後退

空は、うす曇。風は少し蒸している。うだるような暑さも日中だけだが、この気温の変動は、体力が落ちている人には影響が大きい。涼しい朝にでも散歩をして、朝食をきちんと取ることがこの夏を乗り切る秘訣だろう。今回の改造人事で経済財政担当相となった与謝野さんの月例会見での話。政府は、景気後退局面に入ったと認めたらしい。この会見は、政府の無策を公に公表したと言って良い。既にアメリカのサブプライムローンの影響はアメリカ自身の景気後退を促し、更に原油の値上がりというダブルパンチを受けたわけである。その際、日本の景気に影響があると思われるガゾリン税の継続を行ったわけであるが、これが更に景気の足を引っ張った形になってしまった。これなぞ、政府の先読みの甘さを露呈している。幾ら道路の財源を確保し、地方に分け前を分配しても、日本経済の不景気は、地方の自治体にそれ以上の収入減をもたらすものであるからである。確かに、自動車の交通量が減ったかも知れないが、輸送を車に頼りきっていた構造が変わる前の出来事であり、この急変を誰も受け止められなかった。それによって食料品の物価が上がり、消費者の節約が始まり、それが波及して景気の後退を加速させたといってよい。まさしく、自分たちの無策の付けが今廻ってきたといえる。福田総理がサミットでの自分の立場を優先するあまりのことであったと思う。もう既に、今の自民党政権の寿命は尽きたといってよい。この会見は、まさしく敗北宣言である。