青空が広がる朝である。そのためか冷え込んだ。外気温はおそらく0度近くまで行ったのではないだろうか。そのため、朝から霜予防の煙の匂いが街中に立ち込めていた。昨日遠出した道沿いでは、稲刈りの作業が行われていた。太陽の光を浴びた稲穂が風に揺れる傍らでコンバインが黙々と動いている。稲刈り作業は、昔は農家の家族が総出で行ったものである。今はすっかり様変わりし、男手一人で作業は行われている。作業もあっという間らしい。昔は、今頃の時期は、田んぼの傍らに、はせ木を立て、刈ったばかりの稲を束ねて干していた。今その風景は姿を消してしまった。刈り取りが終わった田んぼには、刈り取られた稲わらが敷詰められ切り株が列を成していた。事故米が食卓に上がるという出来事があったが、これからも日本人の主食はお米であり続けるであろう。それがおろそかにされないように心から祈るばかりである。