朝焼け

雲の多い空が広がっている。今日の朝日は朝焼けであった。オレンジ色に燃える太陽が空に昇ろうとしていた。今日の朝は、自分のかかわりのある人が死んでしまった。何かからだの一部が抜けてしまったような気分である。もう既に悲しみの変わりに、これから訪れる未来にその人が存在しないことが何か虚無感を感じさせずにいられない。別にこの世の終わりが来たわけではない。しかし何か違った空気に置き換わってしまったような、別の世界に入り込んでしまったような気分である。これから今までの思い出を整理しながら日々を過ごさ無ければならないのだろう。そして自分も、自分に与えてくれたやさしさを別な人に分け与えなければならない。そして今日も太陽が沈む時を迎える。