医師不足

そらはどんよりと曇っている。まるで雲の重い部分が沈んだ様に見える。朝日が差さず薄暗い。 外気温は、左程低くないが小雪がちらついている。 昨日、TVで産科の女医さんの放送を見た。医師の世界も格差社会がある。楽な人とそうでない人との差が激しいといわざる得ない。これはどこの世界でも同じかもしれないが。 いまの医師不足は、医師の偏在にあるのは間違いない。地方の一人医師の病院では満足に休みを取れない為、就職が敬遠され、更に診療科毎の医師の偏在が更にそれに拍車をかけ、必要な医師を確保できない状況になっているのだ。 大学の医局制度の解体を狙った研修医制度は、大学の医局解体と同時に地方の病院の崩壊を進めた。医局制度の悪い部分はあったが、良い部分(ここは良いといっていいのかわからない部分)であった、医師の地方の病院への強制的配置が無くなった。 この大学の役割を崩壊させるなら、この部分を政策でカバーすべきだったろう。それはベット数規制と同じく、医師の定員を地域、診療科目毎規制すべきだったのである。 それをしていなかったばかりに歯止めが利かずこのような有様になったといえる。 今の現状が解消するまで、政府は、医師の配置数のコントロールを是非実施すべきだろう。医師養成数の増加の効果が出てくれば段階的に規制緩和するようにすれば良い。 ここまで医療崩壊が進めば政府も本腰を入れてくれるものと信じている。