将来の約束

 朝から雨が降っている。夜中に一瞬目覚めた時に屋根に当たる雨音が聞こえていたので、深夜から降り始めたのだろう。道には既に水溜りが出来ている。気温も差して高くなく、涼しい。

 オホーツク海高気圧の張り出しは、北海道の秋を迎えるお知らせである。これから本当に空は高く見えるはずである。

 選挙が始まり、この先の日本の行く末が徐々に心配になってくる。今朝のTVで、中国の土地バルブのニュースが流れていた。中国の景気対策に注ぎ込んだお金が不動産取引に流れ込んでいるという話である。

 中国は、知っての通り社会主義国家であるので、個人の土地所有は禁じられている。その代わり建物は個人所有が許されている。そのため将来に不安を感じている高所得者は、貯蓄よりも安心な建物などに蓄財を変えているようである。

 

 一つ心配なのは、世界景気のけん引役と言われた中国の足元では、やはり景気の悪化が現実としてあり、必ずしも世界の景気を引っ張るほどの力は無いと言う現実である。

 翻って日本でも、先日4から6月期のGDPが発表された。その数字は、これ程景気対策をして3.6%という数字だった。その原動力が政府の政策によるもので、海外への輸出実績が伸びたわけではないことである。もしこのまま民間からの景気が回復しなければ、この先反動で不景気に突入することは目に見えている。

 これだけ、失業者が増え、更に世界の不景気が報じられれば、国民の全てに消費意欲の減退が起こるのは自明の理である。来年の給料を想像して今の消費を控えている状態である。

 もし日本が世界の景気の引き上げの原動力となるには、やはり国内消費を活発化しなければそれは叶わない。そのためには、一年後の安心を国民に与えられるような政策を打ち出すひつ黄がある。

 もし、それが出来ないなら今からでも国民に我慢を強いる事になることを選挙中に話す必要があるだろう。これまでよりも税金を取りますよと言うべきだろう。更に公務員の給料も引き下げ、国会議員の定数を減らし、政治活動資金も減らしますよと言うべきだろう。

 一年後の未来が明るいと言うか我慢しなければならないというか、今こそ国会議員の見識が問われる時期でもある。