全英オープン

 晴れてはいるが7割がた雲が浮かんでいる。そのため日が差したり曇ったり忙しい天気である。雲間から差す太陽の日差しは、露出した肌を焦がすような熱気を含んでいるが、直ぐに隠れてしまうため外は涼しい。このところの低気温は、体調を崩す人を増やしているだろう。


 タイガーウッズと一緒に廻った石川遼君は、素晴らしい活躍をしているようだ、夜中に全英オープンの放送があったがTVをつけたまま寝てしまった。
 あの大物選手を意識することなく自分の実力を発揮できるのは本当に精神的に図太いものを持っている証拠である。他の日本人プロが些細な事で崩れていくのに対して最後まで崩れることなく18ホール廻れるのはたいしたものである。
 
 どこか初日で大叩きして予選落ちを予想していただけに良い意味で裏切られた。それとは対照的に、タイガーの失敗した時にクラブを投げ出す姿は、あまり良いマナーとはいえない。
 却ってあれが調子を崩す切っ掛けを作っているように思う。それでも最終日までは盛り返すのだから実力は本当にあるのだから素人目に見て残念な姿だといえる。
 遼君もあの姿を真似しないようにして欲しい。自分でもそういう経験があるが、不満を爆発させるのは決して良いことではない。それによって緊張の糸が切れてしまうからである。気分の切り換えが出来るのかもしれないが、最初の良い緊張感に再び持っていくには少し時間が掛かる。

 自分が17歳の時のことを思うと本当に能力、体力、精神力全てに雲泥の差である。あのような大舞台ではないが、緊張し喉がからからになり思うように体が動かなかった事を覚えている。一度走り出してしまえばその後何とかいくが、それもかなりの練習をつんでいなければ上手く行かないことが多かった。
 中途半端にあの緊張の舞台に立つとやはり人間その能力以上のものを出す事が出来ない。やはり充分な練習と経験をつんでいなければ能力相当或いはそれ以上の能力を発揮する事は不可能である。

 今、自分もたまにゴルフをやるのだが、ナイスショットが二度続く事は余りない。必ず失敗する。何時も石川選手のように上手く行くゴルフを想像してプレーしているため、想像と現実のギャップに落ち込むのである。