環境問題

 今日は、太平洋側の一部を除いて全道的に快晴の予報である。気温も日中ここいら辺りは24度と予想され久し振りに暑い日がやってくる。連休の最後に秋日和ということになる。

 引用 ロイター(http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-11604620090922

 鳩山首相、温室ガス25%削減目標を国際公約として明言

 鳩山由紀夫首相は22日、国連気候変動サミットで演説し、温室効果ガスの排出量を2020年までに1990年比で25%削減すると明言した。

 「世界のすべての主要国による、公平かつ実効性のある国際枠組みの構築が不可欠」と述べ、主要国による目標の合意が前提との考えを示した。

 さらに途上国も「温室効果ガスの削減に努める必要がある」とした上で、途上国向け支援に関する原則として「鳩山イニシアチブ」を提唱した。

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新しい日本の政治のために或いは民主党の生き残りの戦略ともいえる。
ややもすると世界から孤立し更に影が薄くなった印象を与える日本の影響力をどこで残すかという選択肢の中から選んだ選択が、この地球温暖化に対する世界のイニシアチブをとることであると思う。

 世界の不景気が徐々に進み、世界各国は自分の足元の火消しに追われ環境問題に関わることを二の次にしかねない状況で、日本がそれに踏み込んだのは、面白い選択であるが、それが元で自分の足元の土台が崩壊しては拙い。それが今後の日本の行く末を決める選択肢であると、どんなことをしてでも目標を達成することが日本と民主党が生き残るすべであるというまさに退路を断った選択といえる。
 
 しかし、国民が自分が選んだ政党が国際公約としたこのことを果たして自分の責務として認識しているのだろうかはなはだ疑問である。国民の過半数が対岸の火事としてこのことを見ているに違いない。更に言えばそのうちの何%はこの公約すら知らないかもしれない。
 それほど、国民の意識はバラバラで日本がどう行動することが自分の幸せに通じることを理解しようとしていないのかもしれない。更に言えば、事実を知っていても自分の目先の利益のためにそれを無視し、民主党がそれを失敗することを望んでいるのだろう。

 自分は、この選択は悪くないと思っている。この先の不況に対し、何らかの目標を持たずに対処することは出来ない。これから先、失業者が更に溢れ仕事がなくなったとき、仕事を与えるためには何らかの目標が必要である。公共事業にしても、道路やダムを作り仕事を与えることより環境問題を解決するための生産に国の資金を投入するという国民への説明の理由が出来たからである。ある意味、国民の意識をそらすことが出来方法が一つ増えたといえる。
 一つ懸念があるとすれば、環境という漠然とした目先の成果につながらない目標に対して達成の喜びを何処で得るかという問題がある。それに対する不満が国民に芽生えないだろうか。それを上手くコントロールすることが民主党政権にあるかというところだろう。

 政治家はある意味詐欺師である。結果よければその詐欺的行為も英雄として認められる。それができる政治家であることと結果がそれについてくることを願うばかりである。