今季の展望

 曇、日中は晴れそうである。気温は-10度近く、目にたまった涙が凍りチカチカする。

 今年のコンサドーレの成績を占うとすれば、やはりギリギリ3位以内が目標だろう。


引用 日刊スポーツ(http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20100116-586312.html

札幌、昇格ライバルは千葉、柏、甲府

 コンサドーレ札幌石崎信弘監督(51)が昇格へのライバルとして千葉、柏、甲府の3クラブを挙げた。昨季J1の千葉はMF村井、DF茶野の元日本代表コンビが磐田から復帰するなど、1年でのJ1復帰へ向けて補強を進めている。それだけに「(千葉は)オシム監督時代の選手が戻ってきている。かなり力があると思う」と警戒した。

 同じく降格組の柏に関しては08年まで自ら指揮した際のメンバーも残っており「もともとの力が強いチーム」と分析。甲府は昨季3度対戦して1分け2敗と未勝利だった。その上、横浜のFWハーフナーら攻撃陣を重点的に補強しており「千葉、柏に甲府をふくめた3強にうまくついていって、その中に入りたい」とビジョンを口にしていた。

--


 上に上げられた、千葉、柏、甲府意外にも、鳥栖、徳島、東京、熊本、水戸、大分といったチームも上位に来る可能性は大で昔のようにすんなり勝たせてくれるチームはどこもない。

 それ程、J2の選手の能力に差がなくなってきている。J2は本当にチーム力の戦いになるだろう。

 そのチーム作りには、やはり監督の手腕は大事である。それが当たればかなり上位に食い込めるはずである。

 またJ2での戦いは、守備的なチームが上位に来る事が多い。それに点取り屋のFWが居れば必ず上位に食い込むことができる。そのFWの能力もJ1レベルでも通用することが必須条件である。

 もし守備力が備わっていなければ、やはり攻撃力がキーになる。去年のセレッソの序盤は、攻撃力が半端でないものがあった。しかし、残念ながら守備力はボロボロと言って良かった。あれで最初から守備力が強ければ独走しただろう。

 今回のJ2は試合数が、昨季より3分の1減ってしまった。ある意味短期決戦に近い。こうなるとやはり得点力のあるチームが上位に上がるだろう。

 守備に力を入れても勝たなければ勝ち点3を得られない。引き分けの勝ち点1は、勝ち試合と比べると勝ち点2の差は負けに等しいからである。

 それでも上位を争う相手には引き分けを選ぶ事も大切である。自分のチームも勝ち点1しか得られないが、相手も同様だからである。

 更に今季は、下位チーム相手の取りこぼしが致命傷になるだろう。それをいかに少なくし確実に勝ち点3を取る試合運びが出来るかが鍵になるだろう。

 そしてJ2で守備的に戦い勝ち星を積み重ねてJ1に行っても戦えるかと言うとそうではない。やはり勝ち上がっていくうちにチームに得点王を育て、次のJ1で戦う土台を作っていかなければならない。それで無けれれば再びJ2に最短で戻ることに成りかねない。


 それもこれも、石崎監督の手腕にかかっている。しかし、石崎監督の去年のゲーム内容を見ていると、監督の手腕で最後に逃げきると言う試合を見たことが無い。

 それを見るに、戦術的な指揮能力は低い。その思想は、試合前に勝チームを作るのが監督の能力であると考えている節がある。

 試合になれば、戦うのは選手でありその中で結果が出せなければ仕方がないと考えているのだろう。ある意味悪あがきはしないタイプである。

 以上を考えると、やはり試合中のリーダーの存在が札幌に必要だろう。その役目が中山選手であり、藤山選手と言うベテランに課せられた役割なのだろう。

 しかし、中山選手がフルに出場するとは考えられないし、藤山選手は声を出すタイプではない。そう考えるとチームキャプテンの上里選手がキーになるのだが、今年も余り声を出して前に出ることは無さそうなところが心配である。

 心配ばかりしていても仕方がない。キャンプでチーム力を付け、スタートダッシュに成功することを祈るだけである。