甲府 vs 札幌

 結果は先に言うとがっかりである。最後まで試合はCSで見たが、改善が何も見られない。

 石崎監督のゲームプランは、攻撃を主とするものだが、その攻撃自体が何の決め手を持たない。確かに今日も上里選手のミドルは決まったがそれ以外の得点が無いのでは、やはり勝ち切れない。

 去年あれだけ得点したキリノ選手が得点できないのであれば、更に得点の匂いが少しした近藤選手が匂いだけでいつの間に消えそうに成ってしまっていては、これまた得点の匂いがしない。

 見ていてもどこで点を入れるのという、本当に見ていて何の期待もない。ここで決めるだろうと言うところで必ず外す札幌の選手を見ていると本当に自分の気持も暗くなる。

 選手は今どんな気持ちだろう。そして2日後にはすぐ試合があり、この下がったテンションをどうやって回復するのだろう。

 決して甲府は強いチームではない。相手が札幌を舐めてかかってきている。更にその期待を裏切らずにその結果を見せてくれるところは、本当に情けない。このまま行けば最下位も有り得る、

 結果的に札幌の補強は間違っている。やはり補強はDFだった。あるいは札幌の生え抜きでDFを育てていないところに本当に問題がある。

 6月の中断まで、何とか五分の成績に戻して欲しいのだが、何かアイデアを石崎監督は持っているだろうか。

【追記】試合後の石崎監督のコメント(オフィシャル)

『前回、セットプレーで2失点しての敗戦。ここ2日間(セットプレーの)トレーニングを積んで試合に臨んだのですが、今日もやられてしまった。 ただ、今日の試合はそこの問題というより前節の水戸戦ではある程度ボールを動かし、ボールをキープし、自分たちのしようとしているサッカーが出来かけていた。 問題は今日の甲府のようにレベルが上がった相手に対し、どれだけ出来るかという部分が課題でした。水戸戦よりもプレッシャーが厳しいなか、味方へのサポートが遅かったり、(ボールをもらう)体の向きが悪かったり、前に出れるところで行かなかったり、少しのプレッシャーでミスが出るなど、精神的に足りないところが出てしまった。 後半は立ち上がりから気持ちを切替えて、前半とは違うサッカーができた。後半2失点したが、それはどうしても点を取らないといけない状況のなか、攻撃的な選手を入れてリスクを冒したうえでの失点だった。 やはり後半開始からのような強い気持ちを持ってプレーしていかないといけない。また、すぐに2日後試合があります。今日の後半のような気持ちを持って試合にのぞめるようにしていきたい。』

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 後半札幌の攻めが機能したのは、相手がスタミナ配分を考えて自陣に引いて無理攻めをしなかったのが最大の理由だろう。無理に得点をとりいかないため、札幌が守備に意識をさく必要が無かったからと思う。

 守備に割く時間が少なければあれだけ札幌の選手の攻撃は冴えるということである。それを勘違いしてはいけないと思う。

 得点を入れられてはいけないと言う意識をまず攻撃の選手達から無くさなければいけない。自分たちが守備をミスしてもバックがカバーしてくれると思えば、あんなに必死にボールを追いかける必要は無くなる。

 その安心感を与えるようにまずDFの守備を強化する必要がある。その一つはやはりセットプレーの守備だろう。

 札幌のCKの守備は、何故かボールウォッチしてしまう。あれでは相手の思うつぼである。守備する場合は、上がったボールを敵側のゴールに向けて跳ね返すという意識を選手全員が持たなければ何時まで経ってもザルのままである。

 

 その守備のひどさは、攻撃にも通ずる。自分たちのCKでも守備と同様、ボールウォッチャーになってしまうため、相手に怖さを感じさせることが出来ていない。全員が落ちてくるボールに対して連携した動きができれば言うこと無いのだが、そもそも札幌の選手は、ヘッディングが苦手である。

 あれは自分たちのカッコ良いヘアースタイルが乱れてしまう事に抵抗があるのだろうか?それなら一層のこと全員坊主頭にしたらと思う。

 素人が見ても課題は明らかである。それが治らなければこの先も非常に暗い。