W杯

 土曜、日曜と晴天が続き、6月では珍しい真夏日となった。今日も快晴で、暑い日となりそうである。

 W杯も既に折り返しに入り、日本もよもやの予選リーグ突破という快挙を成し遂げた。明日は、その決勝トーナメントの一回戦を戦うわけである。

 もう日本人の中では、負けてもよくやったという雰囲気を醸し出している。その一人が自分であるが、やはり放送は見るのだと思う。勝ち負けは関係ない日本人選手が世界を相手に戦うというその姿を見たいと思っているのだ。

 日本が世界に誇るスポーツは、最近は、柔道、水泳、フィギィア或いは野球位だろうか、それ以外が決勝に残るという姿は余り見たことはない。更に日本のサッカーは、普及しての時間は長いが、世界に伍して戦うという事がなかった。世界での位置としては、二流というより三流の扱いを受けていたわけである。

 それが、二流を飛び越えて一流の舞台に躍り出たわけである。その事実は驚きである。それは、地元開催で有利だった日韓ワールドカップ以来の出来事でもある。

 もし次の試合で勝ち岡田監督が口にしていたベスト4に進出するような事態になればそれはそれで大事で有る。いままで東洋の島国の無名のチームであったものが、それだけでW杯の記録に残る活躍をすることに成る。ひいては、そこで行われているサッカーというスポーツが見直されることになるからである。

 それにしても国の代表として戦うW杯は、チャンピオンズリーグを代表とするクラブ選手権とはまた違ったものがある。それは、代表として国籍を持つものが選手として出場するわけであるから、日頃共に練習する機会が無い中でチームを作り上げなければならない。

 

 そのため、技術的には一流であるフランス、イタリアが決勝に進めないということが起きる。そのチームが他の決勝に進んだチームより劣っているかといえばそうではない。予選の試合は、その技術力の高さは素晴らしいものがあった。しかし、シュートがゴールに入らない。それだけの差である。

 Jリーグでも同じであるが、優勢に試合を進めたからと言って試合に勝てるかといえばそうではない。シュートが決まれば、得点を入れれば、89分間劣勢であっても勝てるのである。それがサッカーの試合である。予想できないことが起こるからまた面白いのである。

 そして今日も、ドイツvsイングランドの試合でも、審判のミスからイングランドが負けてしまった。あの時同点にイングランドが追い付いていれば勝敗の行方は判らなかった。それが結果的には4-1という大差で試合は終わってしまった。

 何にしても遠い南アフリカで行われている試合がリアルタイムでこの日本で見られるということは本当に驚くべきことである。その生活に感謝しなければいけないだろう。