徳島 vs 札幌

 CS

 札幌にとって、本当に無意味な試合だった。これまでの期間の積み重ねが何も生かされていない。練習の成果が本当にあるのだろうか?

 まず基本的に、守備の仕方が最悪である。ボールを持った相手に一人だけ一生懸命プレッシャーに行ってボールを奪えることは早々ない。
 
 やはり、相手のボールの奪取を目的とするならセカンドボールが奪えるところまで後方の選手が前に出る必要がある。それによって相手がボールの出すべきところを失い、攻撃の芽を摘むことができるはずである。
 
 前のFWの選手は、一生懸命走って相手にプレッシャーを掛けるが、それが無駄走りに成り、切りの選手などは、後半走る力を失ってしまっていた。
 あれ程体力消耗しては、後半の後半に相手に得点を入れられる確率を上げることに繋がるだろう。

 あの作戦では、いたずらに選手に無駄走りさせるだけで、自己満足の戦い方でしか無い。

 何でもそうだが、やはりバランスである。一試合全時間疲れずに走り切ることが出来る選手が居れば問題はない。或いはそういう選手を先発さあせるべきだろう。
 相手にプレッシャーを掛けるにしても、1対1、1対2のミニゲームをしたら判るだろうが、相手にボールを取られないように或いは取るようにするためには、同じ技量の相手ならやはり数的優位に立つ必要がある。
 それから相手のボールの受け手に必ずマークしに行くような動き方をして始めてボールを奪うことができる。
 その連動した動きが、開幕して既に3ヶ月が経とうとしているのにまだ出来ないでいる。去年と今年の選手がすべて変わったのなら仕方がない。
 しかし、今回先発した選手は、去年とほぼ同じメンバーである。それなのに何の進歩が無いとはどういう事なのだろう。

 選手自体は、何も悪くない。相手にプレッシャーを掛けるため2,30m離れていても猛然と突っ込んで行く。あれが本当に90分衰えること無く走り切ることができればどれ程のチームに成るだろう。しかし、今の選手達にその体力は無い。前半だと25分過ぎ、後半だと60分過ぎから足が止まってくるのは、素人の自分が見ていても判る。
 せめてその間に得点を入れることができるのならまだましである。それが出来ないばかりに相手の攻撃を長い間しのがなければならなく成るのである。

 攻撃もそれにあわせ、サイドは懸命に上下動を繰り返す。あれで体力を消耗しないと言うのが嘘である。体力を消耗しても素晴らしいセンタリングを上げるならまだしも、どこを狙っているか分からない様なボールを上げ続けて点が入るほど相手は甘くない。
 更にサイドが走り込んでいるのにゴール前に相手の選手が何人も待っているようでは、何のチャンスも得られない。
 これも根本的な戦術を間違っているとしか言えない。攻守に渡って戦術的に間違っているのに何の打開策を持たないコンサドーレ札幌に失望している。