秋深し隣は

 曇り、それでも所々青空を覗かせている。気温は、それ程低くない。
 いつの間にか秋は進んでいるが、公園の木々の葉は、既に枯葉以前に水分を失ってしおれたようになっており、今年は綺麗な紅葉は望めそうもない。

 
 この頃、一日を無駄にしているような気がしてならない。ただ時間が過ぎているだけという自分の人生の過ごし方として正しいのか自問自答する日々である。何かをしなければという思いだけで日々が過ぎ去っていく。

 きっと定年を迎え、この先の人生を悠々自適に過ごそうと思ったときに、自分が実際残りの人生を過ごすのかを悩むのと同じ気分だろう。
 今の仕事に不満を覚えるわけではなく、その仕事を毎日こなすことが人生の喜びになぜか繋がらなくなる時期が来たというべきだろう。

 人生の先達もきっと辿ってきた道のりなのだろう。その時に人はどう行動するのだろう。仕事が全てでないと別な生き方を求めるのだろうか?それとも今の仕事をこなしながら定年まで務めることを願うのだろうか?

 人と同じ人生を歩むことはできない。既に人生の半分以上を生きてきて後戻りするには残りの人生は短すぎるように感じる。そのため、人は臆病になり足元を見つめ次の一歩を進められなくなってしまうのだろう。

 来週は休みが多い。少しその辺りの事も考えながら過ごそうと思う。