自転車

 曇り、今日も時折小雨がパラつく天気である。気温も低く、コートが必要になってきた。並木道の銀杏も黄色い葉を散らしている。

引用 毎日新聞(http://mainichi.jp/select/wadai/news/20111026ddm001040017000c.html) 

自転車:「車道走行」通達 幅3メートル未満の歩道、原則禁止 警察庁が対策強化

 自転車の交通ルール違反が後を絶たず、事故も多発していることから、警察庁は25日、自転車の原則車道走行を促すことを柱とする自転車交通総合対策をまとめ、全国の警察本部に通達した。自転車通行が可能な歩道を減らし、自転車レーンの整備を進めることにより、自転車と歩行者の分離を図り、悪質で危険な運転の取り締まりも強化する。歩道走行を事実上容認してきた従来の姿勢を転換した。

 
 普段、自転車を殆ど使わない身にとってこれは朗報である。今の交通環境は、自動車優先であり、その次にバイク、自転車、そして最下層に歩行者が位置している。

 徐々に日本の道路も、歩道が整備されてきて、歩行者と自動車の分離が漸く進んできたところである。ところが最近のエコブームから自転車の利用が増え、以前なら歩道を走る自転車は時たまだったのが、倍以上に増えてしまった。

 折角、自動車の難を逃れ歩行者は一息ついたと思ったら今度は自転車である。歩行者はどこを歩けば安全なのか判らない状態に追いやられてしまった。

 そして歩道は歩行者優先なのだから、自転車は歩行者が居れば止まるか、押して追い越す、あるいは危険のない所で追い越すべきところ、後ろから前からスピードを落とさず横切って行く。
 
 更に、狭い歩道を2台以上で並走し、歩行者が居てもその隊列を崩そうとしない。そのため歩行者はわざわざそれを避けるため車道側に降りなければいけなくなってしまうのである。
 
 このマナーの悪さは、今に始まったことではないのだが、その自転車を利用する数が増えてきてしまったため四六時中そのマナーの悪さを目にすることになり今に至ったのである。

 でも心配なのは、子どもの自転車だろう。小さい子供は、学校で教えられれば頑なにそのルールを守ろうとするところがある。そのため車道を自転車で走ることになる。そうなった時、トラックなどの大きな車がその側を走行すればその風圧で転倒などの事故を引き起こしやすくなる可能性がある。

 以上のように歩行者にとって朗報なのだが、今後、自転車と自動車の争いが多くなるだろう。
 
 自動車を運転する際にも、突然曲がったりフラフラする自転車は、運転するうえで注意が必要である。更に競技用自転車などを猛スピードで運転する人間も多い。交差点の左折右折などは、その飛び出しが有るので自動車を運転する者はさらに一層の注意が必要である。
 また、自動車を運転する者も、路側帯への停車は充分気を付ける必要がある。自分では気にならないことでもそれによって自転車や歩行者の危険を増やすこと肝に銘じなければならない。

 今回の改正が、交通事故を減らす方向へ向くことを祈るばかりである。