未来

 晴れ、秋晴れである。空は遥か彼方の高さにある。湿度も低く過ごしやすい朝である。

 政界は、またもや権力争いの時間に突入した。まさしく民主党政権のみならず、他の野党も併せて自分たちの生活が第一らしい。その気持ちは判らないでもないが、本来の政治家は、自分の身を削って国民のために仕事をするべきものでは無いだろうか。

 その気持ち無くしてしまえば、税金泥棒と言われても仕方が無い。やはり国会議員の数は半分程度にしても良いのかもしれない。ただし、国会議員の数が多ければ多種多様な意見も上がりやすいという利点もあるが、余りにもゴミみたいな政治家が多すぎて意思がまとまらないという欠点が目立つ状況である。

 この先の日本の状況を考えれば、この停滞が日本の成長を妨げ、何百年か後の日本の存在を危うくする可能性が高いにもかかわらず、目先にとらわれるのは、日本人の本質である。それは、人間の能力の限界かもしれないが、今苦しくても将来の可能性に掛けるという事をしたがらない。

 それは、自分が生きている間、自分がここにいる間、楽であれば、利益を得られればという利益至上主義が日本に蔓延りすぎている。それは、全て金で買えるという発想でしかない。

 今生きている人たちの行いが、波紋のように広がり、そして未来に少なからず影響する。その未来の日本人がせめて苦しまないように自分たちの生活を律することが今の日本人には必要な事だろう。

 

 そうした世の中が来ることを願ってやまない。