ウィンドウズフォン8

 曇ったり晴れたり、くるくる変わる。比較的低い上空の大気には、早い風が流れているようで、飛ぶように風が動いている。


引用 ロイター(http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE88401020120905) 

ノキアが「ウィンドウズフォン8」搭載のスマホ発表、株価急落」

フィンランドノキアと米マイクロソフトは5日、最新モバイル基本ソフト(OS)「ウィンドウズフォン8」を搭載したスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)「ルミア920」を発表した。

それぞれ携帯電話機とパソコン(PC)のOS市場でかつて圧倒的優位に立っていた両社だが、スマホ市場では大きく出遅れており、両社はタッグを組んで開発した新型ルミアで失地回復を図りたい考え。

だが、新製品発表を受けた市場の反応は冷ややかだった。同日のフィンランド株式市場で、ノキア株価は一時15%急落した。

 見出しを見て少し考えた、最初、ウィンドウズフォン8搭載のスマホの影響で株価が下がったと読めたからである。株価を下げるほどウィンドウズフォン8が不評なのかと。

 しかし、よく読めば、ウィンドウズフォン8の機種を出してもノキアの業績は回復しないだろうと市場が予測し株価が下がったという事である。そもそもノキアの業績は著しくなく、今後の先行きが不透明という事である。それに関しては、日本のシャープも同様である。

 でもこの記事の見出しの付け方は作為的である。あたかも業績不振の原因は、ウィンドウズフォン8の端末を出したから株価が下がったとしか読めない。それはマイクロソフトの凋落をも意味していることになる。

 きっと記者は、それにも暗黙裡に読者の想像を書きたてる工夫をしたに違いないが、見出しの付け方は不適切。やはりここは、事実をきちんと明確にするような見出しをつけるべきだろう。

 例えばストレートに、「ノキア、ウィンドウズフォン8搭載のスマホ発表も、市場は悲観的見方」だろう。

 でも、マイクロソフトは、巨艦だけに一連のウィンドウズ8製品がこければ本体もコケル恐れがある。そのため、必死にウィンドウズ8のキャンペーンを行っている。PC関連の雑誌も特集を出したりしているが、自分の予想はそこそこにしかならないだろうというところである。

 やはり敵は、iOSAndroidであり、若い人たちの間で使われているのは主にスマホだから、将来的にPCに個人ユーザーが戻ってくることは有りえないだろう。

 マイクロソフトのシェアを再び以前のような状態に戻すためには、失った時間は長すぎる。既にウィンドウズフォン8にユーザーが戻るきっかけを与えるには相当な努力が必要である。

 もしそれを戻すとしたら、マイクロソフトの企業体質を変える必要があるが、あれほどの企業を一朝一夕に変える力が有るとは思えない。既に過去の企業になりつつある。

 

 自分たちの生み出した技術が他の技術の進歩をもたらし、その影響で自分たちの最新の技術が過去のものとされたしまう。栄枯盛衰は必ずあるとしても、マイクロソフトが過去のIBMのようになるのもさびしい気がする。