1年

 曇り、気温はマイナス10度近くに下がった。


 昨日は、震災から1年が過ぎた。普段の365日を一年とするなら今年はうるう年が有ったから3月10日が1年だったのかもしれない。

 昨日、考えていたのは、もしまたあの大地震が日本を襲ったとしたらだった。今の福島原発は、地震に耐えられるのだろうか、津波がまた襲ってきたらというものだった。

 幸いにして地震は起こらなかった。まだ、自然は日本に新たな試練を与えることは無かった。

 それにしても、我々は本当に次に来るであろう地震に対して今度はこのような被害に会わないようにするための備えは十分にできただろうか?

 もしかすると、しばらくこのような災害は起こらないと考えて、少し油断しているのではないだろうか、そんな気がする。

 もし、今の関東地方に震度7の大地震が襲ったのなら、間違いなく首都機能を喪失する。そのための準備はと言えば、形すら見えない状況である。
 
 相変わらず東京で行われる政治的なお祭りは、ある意味自殺行為であるようにも思う。
 何故なら、行事があるたびに主要な人間が一堂に集まるわけでその時に、このような災害が起きれば一篇にその機能を低下させるわけである。
 
 せめて東京一辺倒の会議などは止めるべきだろう。だからと言ってどこが安全かという事が無いのが悲しいところである。

 今回の地震で、埋め立て地の液状化の問題が起きた。更に東北を襲った30メートル級の津波が襲う事を想定したなら東京のほとんどの地域は波にのまれてしまうだろう。
 また超高層ビルは、相当揺れることが判った、揺れることが却って安全だということは理解できるが、今回の揺れでビルの耐久性は落ちているだろうから、次今回以上の揺れに持ちこたえられるかどうかの調査と補修が必要になるだろう。

 更に高速道路などの建築物は、東京オリンピックの時に作られたものである。相当の老朽化が進んでいるだろう。もしあれが寸断されたなら、交通網は軒並みストップしてしまい、人が生活を維持することが困難になるだろう。

 地震から一年が過ぎ、本当に我々の暮らしが安全になったのか疑問に思う。なるべくなら東京への旅行の機会は減らしたいと思う日々である。