札幌vs東京ベルディ

 曇り、気温は10度くらい。風は無いので寒さは感じない。

 日曜日、厚別で札幌の試合が有ったのだが、見に行っていない。丁度別の場所に出かけていたためである。

 午前中は暖かかったのだが、午後近くなると急に冷たい風が吹き、体が冷えるような状況になってしまった。試合は、午後4時だからすごく寒かっただろうと思う。

 別な用事も試合開始前には終わり、自宅で観戦することになった。

 試合は、やはり札幌の選手対高原という形になってしまった。磐田にいたころ厚別でゴン中山と2トップを組み、途中までリードしていた試合をあっという間に逆転された記憶が残っているのだが、今の選手にその頃の気後れはないと思うが、でも日本代表でありドイツで活躍した選手としてのリスペクトが有ったと思う。

 そのため、札幌の最終ラインが思い切ってラインを上げられず、前の選手たちは、センターラインより前で相手選手にプレッシャーを掛けているため中盤が間延びし、ベルディに試合を支配されてしまった。

 高原、飯尾、西という全盛期を過ぎた選手たちだがやはりテクニックは持っているため、札幌の選手たちはその動きに翻弄されたと言って良い。

 前半は、思い切りベルディに攻め込まれていたのだが、その相手の足が止まり始めたころにカウンターが決まり岡本のゴールで先制する。

 後半は、相手もスタミナを考えたのか、引き気味にスタートした。そのため札幌がゴール前に攻め込みシュートチャンスを作るがフィニッシュの精度が今一つでゴールを決めれない。そして札幌が攻め疲れたところを見計らってベルディの攻撃が始まる。もうその時点で相手の得点を見ている方は予感してしまった。

 札幌の守りはゴール前を固め、ミドルは打たせるというもので、相手のレベルが低ければそれで問題は無いのだが、テクニックのある選手がペナルティエリアに入り込みごちゃごちゃされるとあっけなく相手にかき回される欠点がある。これもまだ若いためである。

 そしてゴール前の混戦からシュートを決められ同点に追いつかれてしまう。その後の札幌の作戦が不明である。引き分けで良しとしたのか、選手交代が明らかに遅い。あれは作戦ミスだろう。疲れた選手のシュート精度は極端に落ちることを今までの試合で証明しているのにも拘わらず、砂川、前田を引っ張り過ぎ、最後まで得点の匂いがせず、相手のベルディも後半の後半は足も止まり、引き分けでも良しとゴール前をきちんと固めたためドローで終わる。

 この試合、選手の力量もあるが交代のタイミングという点で監督のミスだろう。今年の昇格争いに食い込むためにも選手の成長が無ければ今の順位に低迷する恐れが出てきた。今年昇格できなくとも来年のために昇格できるところにいなければ先は無い。

 決定力のあるFWが居なければこの先浮上は有りえないだろう。横野でもいい三上でもいいのだが、もし今の選手の中に適格者が居なければ、外から連れてくるしか方法はないだろう。選手の頑張りに期待したい。