レスリング、野球・ソフトボール、スカッシュ

 雨、気温は13度。少し風が有るので肌寒い。

引用 サンケイスポーツhttp://www.sanspo.com/baseball/news/20130530/npb13053005070000-n1.html) 

国際オリンピック委員会(IOC)は29日、当地で理事会を開き、2020年夏季五輪で実施する残り1競技について、候補8競技からレスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3競技に絞り込んだ。野球・ソフトボールは競技の枠を超えた組織統合などが評価を得て、08年北京五輪以来3大会ぶりの復帰へ希望を残した。9月8日のIOC総会(ブエノスアイレス)で、この3競技の中から実施競技を決定。日本の金メダル有望競技が最後の1枠を争う。

 朝のテレビでは、レスリングが候補に残ったことを報じていたが、野球・ソフトボールも候補に残っている。産経だけが野球が残ったと見出しに強調しているが、野球・ソフトボールが残るとしたら、やはり金だろう。

 その一つの条件が、オリンピック期間中にアメリカ大リーグの選手が出場できるかどうかではないかと思う。それ以外の国の選手が出て金を争った所で視聴率を稼げるとは到底思えない。

 

 またその点でいえば、レスリングが華やかなスポーツかと言えばそうでもない。ショー的なプロレスと比べ、格闘技的な面白さが伝わらない。柔道もそうだが、ポイントで雌雄を決するようになると、途端に試合が面白くなくなる。それはチマチマした技で相手からポイントを盗むようなやり方が主流になるからである。

 一層の事、フォール勝ちしか勝利を認めない、引き分けは両者敗退というルールにしてしまえば良いのではないかと思う。当然反則は、2回くらいで負けにすれば良いし、華麗な投げ技、体操でいうところのウルトラC(古い)を繰り出せばそれで勝ちとすれば、それなりに見ていて面白い。

 スカッシュは、見ていて楽しいスポーツとは到底思えない。テレビ的に改良のしようが無い。あれは自分でやって楽しむスポーツである。

 オリンピックの種目の採用の基準は、素人が見ても面白いスポーツであること。しかし、見ていても楽しさが伝わらない種目もある。それは、オリンピック発祥の伝統が残るものが多い。更にオリンピックが貴族のスポーツだったことで、そういった貴族的な文化が伝わるものが残ることになる。

 そう言う訳で、レスリングが何故外れたかという事だが、レスリング連盟の役員の力がヨーロッパを中心とする古くからの貴族社会に食い込めなかったことが大きいだろう。

 

 オリンピックは庶民の祭典では無い。ハッキリ言ってしまえば上流階級の人間が見て楽しいと思わせることが最大の目的である。高いベランダから下々の者が、戦い、勝者を決めるコロシアムの世界である。そしてたまに腕に自信のある上流階級の人間が実際にやってみて、勝ち残ることができればいう事なしの世界である。

 そういった裏側にある楽しみの世界を、表面上は、如何にも世界の人々が技を競う大会にしたのである。

 その原理で行けば、野球などは、球場の遠くのスタンドからでは選手の顔や細かな動きを到底見ることが出来ず、極めてテレビ用のスポーツである。それをもっと面白くするには球場でもっと臨場感を味わえるような工夫が必要だろう。