夏が来た

 雨、気温は20度くらいあり家の中は非常に蒸す感じがする。

 本当に酷い土砂降りであった。今年一番の降りで、そのまま降れば大洪水だが、1時間もすれば雨脚も弱まり小雨より強いくらいの降りになるところが夏の雨で、夕立ならぬ朝立ちであった。

 本格的な夏の前の、前振りというか、こういうのが来て初めて夏が来ると実感する。そういった、夏に向けての序奏というのは色々ある。

 例えば、蚊の羽音が聞こえてくるというのも夏の前触れだし、セミの鳴き声、カエルの鳴き声、郭公の鳴き声など、これから夏がやって来る、或いは夏を教えてくれるものである。そういったものが合わさり大きなうねりとなって夏がやって来る。

 今日の土砂降り、雷、入道雲は、夏が来たということを更に実感させる出来事であるわけである。だから、庭の雑草も近頃勢いを増し、ぼうぼうと生え始めてきているのだろう。

 本当に抜いても抜いても後から後から湧き出るように芽をだし、一日でもほおっておけばあっという間に大きくなる。それが夏のエネルギーを表している。

 そのエネルギーを体に貯めて、北海道人は長い冬に備えて毎年生きてきた。それを楽しまずして寒さに耐えることはできない本当に。