予選敗退

 曇り、気温は14度。朝方は本当に計ったようにこの気温が続く。


 日本代表のW杯は終わった。相手は先発から8人を入れ替えてきたチーム。いわば日本でいえば控えが試合に出ていたのだから本当に言い訳はできない。そのチームに負けてしまうのだから実力が窺い知れる。本当に日本は弱いという事である。

 ただし今日は、何時もの日本代表の試合運びだった。縦パスを軸に相手の懐に入って崩す。その最後が上手く決まれば波に乗れたのだが、そのフィニッシュがもう一つであった。

 この大会、見事なシュートは本田のコートジボアールの一本だけだった。その実力の無さが敗因の一つ。そしてもう一つの敗因は、今日の今野のPKを与えたタックルに現れているように、相手に半歩遅れてしまう守備である。

 シュートが非力で守備も足が遅く相手をつぶせなければ世界では戦えない。その守備をカバーするのが前線からの守備であったはずがそれも足が止まると止めきれない。やはり世界の強豪国は、その最後の所で踏みとどまれる個の力がある。

 そして、その強固な守備をも引き裂く攻撃の選手が居て初めて勝ち上がれるのである。その両方が無いチームが勝ち上がれるはずはない。

 残念だが、良くやったという慰めを掛けることはできない。あれだけ結果的に大法螺を吹いたのだから仕方が無い。きっと帰国後良くやったと日本代表をかばうような報道が出てくるだろう。しかし、この結果を見ないでお涙頂戴の番組作りをして甘やかすようなマスコミが居るから何時まで経っても日本代表が成長できない。

 この場合の態度は、彼らの帰国を無視することである。飛行機で降り立った日本の地に何時ものようにマスコミがおらず熱狂的なサポーターが待ち受けていない状態を作り出すしかない。勝てば拍手を、負ければ非難をというようなメリハリが今の日本代表には必要である。慰めて甘やかすような浪花節的な行動を摂るから強くなれないのである。

 その一つが、ドーハの悲劇である。あんなのは実力が無くて負けたのに、最後の最後にゴールを決められた選手たちを感動という言葉で纏めようとする日本人気質。それが延々と続き、日本代表選手を甘やかしてきたのである。