8月も終わり

 晴れ、気温は15度。

 明日は8月最後の日である。今年の夏は、夏らしいことをしたのだが、それを心ゆくまで満喫できなかった。それが心残りである。

 そういった気持ちは、ある意味人生と似ているかもしれない。過ぎ去った過去は思い出でしかなく、次なる満足を求め続けることで人は生きているのだ。

 その思い間年齢と共に衰えていく。長く生きれば生きる程、新鮮な喜びは薄れ、過去に同じことを経験したのではないかと思い始める。未だ経験したことのない感覚を味わったとしても、今までの経験の積み重ねがその感動の数値を下げてしまうのである。それが年寄りの経験値というものなのだろう。 

 自分の人生も思い出を語る方が多くなってきている。それは、新鮮さを味わう機会が減ってきていることに関係している。行動範囲は若い頃と同じだと思っても実際なんにでもチャレンジしてやろうという気概が薄れてきてしまっているのである。

 さていったい自分は残りの人生を、どの方向へ向かって進むべきか考えなければならない時期に来ているのだろう。