事故

 曇り、気温は7度。今日も冷え込んだ。

 御嶽山の捜索活動は続いている。亡くなった方も以前の報道より増えている。丁度観光シーズン真っ盛りで多くの登山客が詰めかけていたのだろう。

 自分も旭岳に本当にドライブがてら行き、ロープウェイで中腹まで行った後、勢いで旭岳の頂上まで登ってしまった事がある。天気も良く遠くまで見渡せたのを覚えている。

 その時期は丁度お盆の時期だったので、半袖、運動靴という登山を舐めた格好で、更に小さな子供2人連れて登ってしまった。今思えば何も無かったから良かったものを、事故でも起こしていたらと思うとぞっとする。今思い起こせば無謀である。

 それ以前にも黒岳に上ったことがあるのだが、その時も登山という装備では無く簡単に頂上に着いたことを思い出す。結構大雪山は、途中までロープウェイで上がるので、頂上までの距離はそれ程なく、簡単に昇れてしまうのがダメなのかもしれない。

 大雪山は立派な活火山で、所によっては水蒸気が立ち上る。御嶽山のように何時噴火しても可笑しくなかった訳である。知らないという事は恐ろしいことである。

 今まで何も起きなかったから、昨日は何も起こらなかったからということで今日も何も起こらないと油断してしまう。しかし、事故はその油断した時に起きてしまう。

 今回の御嶽山の件も、噴火の予兆がそれ程なく、登山客も直前まで記念撮影などをしていたわけで、丁度お昼時だったので昼食を食べていた頃である。

 その中で、人生の綾ではないが、運命を分けたものがある。今回も、その人それぞれが居た場所が違っていればまた違う人生が存在したわけである。

 自分の人生にもし「タラレバ」が有ればと思うが、犠牲者の方にもそれは有るだろうが、残念ながらそれは存在しない。