日本代表 ホンジュラス戦

 晴れ、気温はマイナス3度。昨日の夜から降り始めた雪は、アスファルトの道路を真っ白にした。昼にはすべて融けてしまうだろうが、本格的な冬はもうそこに来ている。

 

 昨日の日本代表の試合、ここ数試合すっきりした勝ち方をコンサドーレの試合を含めて見ていないので、見ていて楽しめた試合だった。相手のホンジュラスも2点までは攻め込む気概が見られたが3点目以降は既に戦意消失で組織だった攻撃は少なく、日本代表のトレーニングとなってしまった。

 その中で奮闘していた香川選手だけがゴールという結果が出なく残念だった。あれだけ90分間走り回っていたのに、最後の最後で結果を出せないのも丁度運気の底にいる感じである。やはりそこから抜け出すには得点という結果が必要で、その分に関しては昨日は出なかった。

 それにしても本田選手は勝負どころの動きは凄い。前半の相手のマークが厳しく中々フリーでボールを持つことが出来なかったが、周りを動く選手がチャンスを作り出すため、本田選手へのマークが緩くなった頃から、ドリブル、パスにさえを見せ始めた。

 ミランでも同じなのだが、本田選手がマークされた時、その手薄なゾーンに入り込み効果的なパスを出せる選手が複数いれば本田選手の存在も生きるのだが、周りがそれを出来なければ攻め手が無くなってしまう。

 残念ながら本田選手もマークが2人いては、効果的な動きはしにくい。その動くエリアをどの程度周りが確保するかが勝利のカギとなる。

 そういう意味で、昨日の遠藤選手は、相手のマークが緩いことも有って伸び伸びプレーできたのではないだろうか、好調のガンバ大阪の波を日本代表にももたらしたと思う。

 18日にはオーストラリア代表と試合をして年内の代表の活動は終了となる。次の先発は今回の先発と同じではなく大幅に入れ替えてくると予想する。何故ならW杯で戦ったメンバーのコンビネーションは練習しなくてもある程度できると確認できたからである。来年のアジアカップで戦う相手に手の内を見せることは無いし、この試合ベンチにいたメンバーを加えてどの程度の実力を発揮できるかを見定める機会はそれ程多くないのだから勝ちに拘るというより戦術の確認が目的となるだろう。

 当然負け試合を望まないのは間違いないと思うが、それでもまだ試したい選手は多いだろうから半分は入れ替えるのではないだろうか。それで引き分け以上の試合をするプランだと予想する。

 アギーレは狡猾である。