原発再稼働

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引用 朝日新聞http://www.asahi.com/articles/ASH8B7GYFH8BULFA02C.html

九州電力川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市、89万キロワット)が、11日に再稼働する。新規制基準下で初の再稼働で、約2年ぶりに「原発ゼロ」が終わる。安倍政権は再稼働に向けた環境づくりを進めてきたが、川内など個々の原発の再稼働判断については「責任は事業者」(菅義偉官房長官)として距離を置く姿勢をみせている。

 福島原発の事故から国内原発の稼働が順次停止し、その後再稼働をせず2年弱日本では原発は発電を行ってこなかった。そして今日原発の稼働が始まった。

 ここで自分の立場をはっきりしておくと、原発は稼働していなくとも稼働している時と同じように運転費用が発生する。そして危険性も突発的な事故が起きなければ稼働していようが稼働していなくても同じレベルである。

 そういった事を考えれば、現在ある既存の原発は稼働しても構わないという考えである。確かに、表か裏か、白黒をはっきりさせたい向きには受け入れられない意見だと思う。

 

 しかし、世の中で全てが安全というわけでは無く、家の中に閉じこもっていても事故に遭う確率は当然あるわけで、絶対の安全は存在しない。すべてを受け入れることが出来なければ全てこの世から無くせと言うのは暴論だと思う。

 その中で自分たちが原発を受け入れるための条件として挙げるなら、耐用年数が過ぎた原発は順次廃止すること。そして新規の原発は建てないという条件を国に認めさせなければならない。更にその間に核廃棄物の処理を実際に行うことを明確にする必要もある。その上で原発の再稼働を認めるのも一つの方法だと思う。

 しかし、これまでの流れから言えば、原発に潜む利権の大きさが尋常では無いという事である。もし、原発が再稼働をしなければ利益を失う人間の多くに、比較的社会的地位や影響力を持つ人間が大勢いるとい事なのだろう。

 今の状況でいえば、国民世論は原発廃止に条件付き賛成を含めれば過半数を超えていると思う。その国民の世論を押さえつけてでも稼働させるには、表も裏も合わさった既得権益集団の力が多大だという事である。

 純粋に国の為というより既に私欲のために国民を犠牲にして良いという考えが根底にあるのならその集団は本来は反社会的勢力と呼べるだろう。

 そういった利権グループの存在は排除して、真に国民に必要な利益という面で解決にあたることがベストな方法であるのは間違いない。

 今後、許可が下りれば次々と再稼働していくが、もし原発を日本から本当に無くしたいと思うのなら選挙に勝つしかない。それが民主主義の基本だからである。そこを逸脱して考えることは不可能である。

 ただし、反原発派等は、反原発で纏まったとしてもそれ以外の思想は異なる派閥が多いので、もし、選挙に勝ったとしても短命に終わる確率が高い。

 その点利権派は、利益が得られることなら思想の違いなどお構いなしという違いがある。更にその中で裏切りもOKという主義の人たちだから、その一点で結ばれてもお構いなしという柔軟性があることが良いのだろう。

 今後、自民党の長期政権が続く可能性もあるが、日本新党から始まり、自社さ政権、民主党政権と日本の政治も交代が付き物になってきた。そう意味で、変に偏らない意見なら国民も納得すると思うが、そういった主義主張を持つ政党が政権を取ることがこの先もあるだろう。