権力

 曇り、気温は17度。少しヒンヤリしてきている。


 朝のニュースでやっていたが、中国海軍は強気である。中国指導部の了解のもとに行動しているのだろうが、中国の経済危機、腐敗撲滅運動、天津の事故と国内情勢は日本から見ると混乱しているように見えるが、情報が少ない中国国民の方がのんびりしているのだろう。

 この辺り、情報統制と言うのは、北朝鮮も同様だが独裁国家としては必須事項であり、国民を自分たちの理屈に従わせるなら是非とも必要な事柄である。

 日本も太平洋戦争に突入する前から情報統制が行われ、戦争末期に国民が正しい情報を知らされずにいた時には、やはり今の中国国民と同様に正しい戦争を行っていて神の国が戦争に負けるはずはないと信じていたのだろう。

 もし、明日にでも原子爆弾が落とされて広島、長崎の人が死んでしまうと聞かされていたら、戦争反対の声が上がっていたに違いない。

 そういった所が権力者の醜い所で、自分たちが幸せなら関係の無い国民などは、虫けらと同様に扱っても良いと思うようになるのは良く判るし、中国、北朝鮮の指導者も或いはどこの国の指導者も多かれ少なかれ同様の考えを持っているのではないだおるか。

 それが国家単位で無くとも、人が集団に成った時に必ず起きていることで、自分たちが正しいと思う事をリーダーは行おうとする時、それに従わないものは裏切り者として排除しようとする。すべての部下が右向け右と言う号令で右を向かなければ気が済まなくなってしまう。

 何時でも正しい判断をすれば良いけれど、正しい判断か迷う時もあるし、間違った判断をしている場合もある。それでも、部下には考えることを差せず盲従させることが良い組織だ国だと勘違いする。

 リーダーの言葉を全て盲信すべきでは無い。間違っていることは間違っていると言わなければならない。それができる組織であるかどうかでその組織の寿命が決まる。

 ただし気を付けなければならないのは、反対する側の言動である。そちらも甘言で誘ってくるが、眉に唾付けて聞くことが大切である。彼らも思惑が有って反対していることが多い。純粋であればあるほどその言葉の誘惑に負けてしまう。

 権力を取ろうとする輩の多くは、自分たちに従う奴隷を求めている。奴隷に成るのが嫌なら迎合するか、それとも自分がリーダーとなって奴隷の数を増やすか、それとも根無し草になることを受け入れるかである。