対 岐阜

 昨日の試合、月曜の夜ということで仕事が無ければ駆けつけたいところだが、端から諦めてしまった。家に帰り追っかけ再生で試合を見る。

 相手の岐阜は、先週ラモス氏が辞任し後を継いだ吉田監督の初指揮試合である。当然選手もある程度発奮してくるだろうし気を付けなければならない相手である。

 試合開始は、相手も様子を見ながらで、コンサドーレも開始と同時に前線にボールを送り都倉選手がシュートを外すなどしながらも相手の出方を探るような感じだった。お互い様子見で試合が始まったが、開始して10分程度でジュリーニョのゴールが決まりコンサドーレが先制する。その後、岐阜の攻撃を交わしながらコンサドーレが試合時間を進めているところに再度ジュリーニョがミドルシュートを鮮やかに決めて追加点を奪うと俄然攻勢に出始める、その後内村選手のこれまた見事なミドルを決めすでに試合の態勢は決まった。

 後は、相手に得点を許さず試合を進めるだけだったが、それでも再三相手の攻撃に合い、際どいところで最後のシュートを許さない守備となる。際どい所まで持っていかれる理由は、やはり選手の疲労だろう。相手のパサーに対してのプレスが掛からない時がありスペースに走られてピンチを生む。連戦の疲れから仕方がないが、これが上位相手だと得点を決められていただろう。コンサドーレが幸運だったのは対戦相手が今絶不調の岐阜と当たれたことである。

 後半に入ってもジュリーニョがハットトリックの3点目を入れ、更に内村選手も2点目を入れて結果5-0と完勝した。相手に得点が入らなかったがシュートはそれなりに打っていたので華々しさはあった。

 これでジュリーニョも試合に出れない鬱憤を晴らせただろう。これで次の試合の先発が判らなくなった。都倉はこのところ疲れているのか動きが悪く、ヘイスも筋肉系の軽い故障らしいのでFW陣で元気なのは内村とジュリーニョだけである。次節この二人の先発は堅いだろう。そこに加わるのが誰なのか疲労の抜け具合から判断されるのだろう。

 今シーズン初出場した中原、神田はシュートは打ったが得点につながらず結果を残せなかった。果たして彼らの次の出場は直ぐ来るのかそれとも当分出れないのか?

 夏場の体力消耗時期、疲労のたまったベテランを休ませながら試合をこなさなければならないので若手の奮起は必要である。来季の契約もあるので若手には出場が必須条件となる。この試合、見事な守備力を見せた増川も最後はヘトヘトだった。これでこのまま先発させるといつか故障するだろう。そう意味でも櫛引、内山、永坂などのこの日出場できなかった若手も出場できるチャンスは必ず巡ってくるのでそのチャンスをものにしてほしい。

 相手チームの岐阜は、攻撃に特化したチームである。攻撃の鋭さは見事で後は守備力だろう。あのスカスカの守備では対戦相手に必ず得点を許してしまう。その失点よりも多く得点を決められることができれば勝ち試合も増える戦いをしているのだろう。

 しかし、J2でそれをするにはやはり得点力に一段階上の攻撃力を求められる。そこを追い求めて残留を果たすのかそれとも守備力を鍛え上げて残留を果たすのか新監督にとって悩むところだろう。見ている方は相手が攻めてくれる方が面白い。引き籠る相手と試合をするとゲームが単調になり白けてしまう。本来なら岐阜のようなチームが増えるとJ2の試合ももっと面白くなると思う。