GE 1兆円の赤字

 雪、気温はマイナス14度。気温が低いせいで氷の粒に成りそうな小さな雪が降っている。6時ころから降り始め今では3cmくらい積もったろうか?この後も降り続くようなので最終的には2,30cm積もるだろうか。除雪が大変である。

引用 日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2610827025012018MM8000/) 

ゼネラル・エレクトリック(GE)が24日に発表した2017年10~12月期決算で最終損益が98億2600万ドルの赤字(約1兆円、前年同期は34億8600万ドルの黒字)となった。保険事業の評価見直しによる特別費用を計上したほか、人員削減などのリストラ費用も膨らんだ。電力事業が不振で、米製造業を代表するGEの苦境が続いている。

 経営学の本では必ず出てくるGE。その理由はジャック・ウェルチが行った経営方針が格好の教材になるからである。

 その中で必ず取り上げるのが選択と集中になるだろう。不採算部門を大胆に切り捨て将来有望な部門に投資をする。それがGE流と呼ばれていた。

 今回の不振の原因は保険業と電力再生エネルギー部門らしい。GEはリーマンショックの時にGEキャピタルという金融部門を売却した。その当時既にジャック・ウェルチは引退しており、それまで利益の大半を売り上げていた金融部門を切り捨てたということで話題になったはず。

 GEにとってリーマンショックは向かい風の原因の一つであった。あの騒ぎがなければGEは今も金融を主体とする企業のままだっただろう。その際の選択が回り回ってということになる。

 今回の件は、GEが倒産するという話ではない。1兆円の利益を失ったとしても安泰なのだが、アメリカ社会では会社は株主が利益を得る場である。その点から言うと今のCEOは交代せざる負えないだろう。

 GEも東芝と同じように選択を誤れば経営は傾く。経営者は経営の才と同時に運も味方につける必要がある。GEの今後は、ジャック・ウェルチの神話との戦いでもある。