サッカーのこと

 曇り、気温は5度。風が強く吹く、日中は雨らしい。

 コンサドーレは、今日ドームで湘南戦を行うが見には行けないので自宅でDAZN観戦になる。前節の好調さを維持してもらえばと思う。

 昨日は、なでしこジャパンのW杯予選だったが、パススピードや走力、体格などが以前の世界大会で決勝に上がったチームと比べ見劣りする。一時、なでしこの活躍でブームになったが、国内のなでしこリーグは相変わらず日陰の身で表に出ずという状態なので底上げに苦しんでいる気がする。

 あのブームの時にある程度国民の注目を集めたのだから、何らかの飛躍があっても良かったかもしれないが、女子の代表のレベルがこの程度だと国内リーグの試合は、これよりも技術的に劣るわけで、そうなると試合の見せ方に工夫がいる。

 女子の走力、キック力を見るとやはり今のピッチは広すぎる。今の3分の2程度の面積で行う方がもっとスピーディーになるのではないだろうか。この先、これではいくらW杯出場しても国内女子サッカーの底上げにつながらないのでは無いだろうか。

 そして、もう一つハリルホジッチの解任の話になるが、今までさんざん辞めろと言っていた外野が、いざ解任されると途端にトーンダウンし始めた。

 その解任の火種を作ったマスコミは、自分たちの媒体の売上のために解任論を焚きつけていたと言わんばかりの慌てっぷりである。自分たちは売ってなんぼの世界なので、刺激的であればあるほど良いのであって、その結果どうなろうと知ったことではない。逆にハリルホジッチが監督を続け散々な結果を出せば大いに叩けばよいし、もし結果を出せば手のひらを返して報じれば良い。別にマスコミがW杯の責任を取ることは無い。だからあれ程無責任に情報を流し続けていた。

 それを真に受けた日本サッカー協会の会長が今この時期になって慌てふためいた結果でしか結局は過ぎないのである。改めて悪手と言わざる負えない。

 日本代表の監督に収まった西野氏にしろハリルホジッチを支える立場であった人間がそのまま代表監督の地位に落ち着くことは、こちらから見ればあり得ない収まり方である。本来なら連帯責任をとって辞めるべき立場の人間である。

 

 実際のところ、相撲、女子レスリングと続いてきたスポーツ界の不祥事は、スポーツ観戦や応援をすることで浮世の憂さを晴らしていたところがあるおじさんたちにスカッとした気持ちにさせることにブレーキを掛けてきた。今回の出来事も、自分たちが働いている社会の縮図を見せられているようで面白くない。

 できるならスポーツ界だけでも公明正大さを保つ動きをしてもらうと、現実を忘れ理想の世界の夢を見せてくれるのだけれども、一度興業にのると逃れない世界になるのだなと現実世界に引き戻されてしまうのが寂しい。