昨日の出来事

 小雨、気温は8度。4月頃の気温になってしまい大変寒い。家の中ではストーブが必要である。

 昨日は、米朝首脳会談と日本代表の親善試合があった。

 米朝首脳会談は、トランプの独り舞台であり、更に金王朝が今後も続くということが再認識されたということだろう。残念なことは、やはりそういったパフォーマンスでしか世界の物事は片付かないということだろう。

 世界の為という訳ではなく、自分の利益の為という部分が見えてしまうとその言葉は途端に色褪せ醜悪になる。それでも自分は正しいと言い切るその姿勢に何の魅力も感じない。

 この先、核兵器の完全な廃棄が行われるか疑問であるし、北朝鮮自らが動かなければ、幾ら外国の調査団が北朝鮮国内で調査を行っても空振りに終わることは以前の査察でも実証済みである。

 彼らは巧妙に隠蔽することには長けておりアメリカを騙すことは間違いない。もし、北朝鮮が不可逆的な完全核放棄を行うためにはアメリカ或いは世界が信頼できる政権が北朝鮮を支配しなければ実現不可能である。このまま金王朝が続くと確約されれば彼らは大きな秘密を抱えて手放さない。

 それを知っているにも拘らず北朝鮮に対して大甘な行動を取ることを今回宣言したトランプ大統領の本心はどこにあるのか?歴史に名を残すために取った行動は、未来においては嘲笑される行動と評価される可能性は大きい。

 

 そして、その夜は日本代表の試合が行われたわけであるが、相手の選手やモチベーションを考えれば勝利の可能性が高った。伝えられるところによると相手のパラグアイは今回のW杯に出場しないために代表の選手は大幅に入れ替わったということである。そのためチーム戦術は無く、個々の選手の能力に頼る戦いをしてきた。

 日本も大幅にメンバーを入れ替え、今まで出場機会に無かった選手も出場するなど、本番のメンバーという訳ではなさそうである選手構成であった。

 試合は、セットプレーから相手のシュートが決まり先制されるという重苦しい前半で始まった。日本の攻撃は相変わらずちぐはぐでパスミスのオンパレードで更にシュートが中々打てないという今までの試合を彷彿とさせる展開が続く。

 相手も寄せ集めなため守備組織は、個人能力に頼るもので一人交わせばパスコースはできるのにシュートまで行けないのは、やはりこれまで無得点試合が続いている影響があったのだろう。消極性が目立つと同時に、ワントップの岡崎選手が守備には走り回っていたが攻撃については味方の強いパスを上手くトラップできない場面が多かった。

 前半はそういった戦いが続いたが、後半は乾選手の見事なシュートで得点が入ると見違えるように日本人選手の動きが良くなった。ある程度パスミスが無ければ繋がり良い攻撃ができることを証明して見せたが、相手のパラグアイの守備は、組織的な守備ではなく攻撃と同じように個人の身体能力で相手を止めるといった雑な守備であれくらいならノ-プレッシャーでパスが出せる状態であった。

 その後乾選手の2本目にシュートとオウンゴール、そして香川選手のゴールと日本代表は4点を取り試合を終了した。久しぶりの勝利に選手たちは浮かれていたが、本番はこんなに甘くない。それを知っていながらはしゃいでいるように見えた。

 W杯本番は14日から開始される。そして日本代表の試合は、19日と丁度一週間、間が空くその間に先発メンバーが決まるのだろうが、ここ数試合を見て、本田選手の起用の仕方が難しくなった。もう少し動けると思ったが想像以上に動けないし周りが見えていないことが判った。

 

 西野監督の本田、岡崎選手を中心とした起用は黄色信号が灯ったといえる。後は、香川選手が本番で使えるかということである。相変わらず周りとの呼吸が合わないところがあり大丈夫だろうかという疑問符はつく。

 しかし、チームの勢いをつけるにはやはり息があったチーム編成と考えるなら、鹿島系の昌子、植田、柴崎、大迫(大迫は違うかもしれないが)のカルテットと山口、乾、香川のセレッソトリオをチームの中核にした方が良い結果を生みそうな気がする。

 そうなるとサイドは長友、W酒井、原口の内2人となるだろうから、自然と本田、長谷部、吉田、槙野、岡崎、武藤、宇佐美がベンチスタートになるが、今回の忖度ジャパンの呪縛から西野監督が決断できるか?できないだろうというのが結論である。