面接の心得

 晴れ、昨日積もった路面の雪の大部分は融けアイスバーンになっている。根雪はもう少し先だろう。

 人を面接すると言う機会があるのだが、面接時に注意すべきことを少し書いておこうと思う。


1)身だしなみ

 これについては、全くもって皆さんリクルートタイプのスーツを着てくるので、余程不潔な格好をしてくるのでなければOKである。頭髪も、不自然でなければこの部分で落とすことは無い。香水等の強烈な匂いがするものは避けた方が良い。

2)あいさつ

 採用される職場により異なるのだろうが、声が聞こえることが大前提で、「失礼します」「こんにちは、よろしくお願いします」をハッキリ言えた方が良いだろう。この部分は、高校、大学などできちんと指導されているので学生はきちんとしているが、中途採用希望の方で既にその社会人の環境に慣れてしまい、省略したり、挨拶の声が聞こえないという方もたまにいる。

 結構、色々なところで社内の職員融和の意味であいさつ運動などを行っているところが多いので、あいさつができることは重要視される場合も多いだろう。

3)応答

 質問に対しての応答は、適切な受け答えを見ている。殆どの質問が、履歴書に書かれたことに沿って行われる。だから履歴書に書いたことについてはきちんと答えられることが前提である。たまに職歴等を省略したり、嘘を書いている場合も有ったりするが、その所は質問者も見抜けない。同じ業界にいれば、経歴に書かれた会社に知り合いが居たりするため、誰々さんを知っているかなどの質問はされる。入社してから発覚すれば経歴詐称になり、解雇されてしまう事にもなるのでそういった事は厳禁である。

 資格を必要とする場合などは、やはり専門的知識を問われる。それに対しては、正確な回答が必要だろう。それが無ければ、安心して採用できないものである。もし、質問に対する知識が無ければ、正直に知らないと言うべきだろうが、簡単な事を知らないとマイナスになることは否めない。

 また、職種によっては、応対が良ければ良いという場合もある。にこやかにはきはきとした受け答えだけが求められる場合もあるので、やはりはきはきと受け答えができることが重要である。

 面接の時あんなにはきはきしていたのに、入社後は暗かったりする。案外、その時の演技で面接官も騙されてしまうものである。この部分は、そういったもんだと理解するしかない。

 採用して思うのは、やはり面接だけでは判らないという事である。高々30分程度の時間でその人の全てを理解できるはずもなく、入社しても上司に対しては、良い態度を取るという事は往々にしてあり、後で噂話のようなもので入る印象が別物だったりする。

 採用して一番困るのが、面接時に一生懸命やりますと言って入社したはずなのに、3日程度で辞めますと言われた時である。面接時の質問に対するあの答えは何だったのかと思う。

 

 面接官をだますのは容易である。その後、試用期間が有り、その時の態度で辞めてもらう事も有りえるが、採用した責任で中々解雇まで行くことは少ない。それでも辞めさせるのは余程酷い時以外に有りえないものである。

 これは本当は避けて欲しいのだが、面接時に自分の良い所だけを表現できれば問題ない。後は、他の応募者との比較になる。だから自分の良い面を充分に出せた人が採用に近づくと考えて良い。学校の成績は普通程度であれば大丈夫である。