お正月

 曇り、東の空は明るく雪の予報だが、それ程降雪量はなさそうである。気温はマイナス8度と冷え込んだ。


 新年も4日に成ると既にお正月気分は大分落ち着いた感じがする。小学生の頃は、まだ正月気分は抜けず宿題もせずゴロゴロしていたことを思い出す。15日過ぎて漸く学校が始まることに気付き慌てたものである。

 毎年繰り返される、お正月には何の意味があるのか?少し考えてみる必要がある。

 年が変わったからと言って、そこから劇的に新しい未来が起きているわけでは無い。去年の12月から連続した時間が1月へとつながっているのであるから、どこかで何かがリセットされない。やはり、昨日の事や過去の事が連鎖して今日という日がある。それは何も変わらず起きている事ではある。

 しかし、どこかで何かをする必要があるために1年のスタートとしてお正月という風習が残っているのだろうとは誰もが考えることである。

 決して新しい年が来たからおめでたいわけでは無い。新しくスタートする1月1日に生きていることがおめでたいのである。そこからまた1年人生の駒を進めることができるからである。その繰り返しを毎年行っているに過ぎない。

 日常生活の中で、スタートの機会は実にさまざまである。一番身近なところに朝起きることにある。夜中、眠っている間に呼吸が止まってしまい朝そのまま目覚めぬままに人生が終わることも有る。

 朝起きるときは、きっと1日のスタートが始まる。夜中に仕事をしている人も、朝日が昇ればまた1日が始まることを知る。

 更に、4月は若者にとって特別な日がある。それは、入学式、入社式である。これからの人生の第一歩を始める日である。

 1年のスタートは正月だが、生きる意味でのスタートは毎日目を覚ました時にやって来る。しかし、やはり節目を大事にする人間にとって世界中の誰もが1年の始まりを知っていることが大事なのである。