波乱

 晴れ、気温は18度。日差しがあるため気温より暑く感じる。


 昨日の夜は、全米オープンの錦織選手の試合があり、何と錦織選手が初戦敗退してしまうという結果となってしまった。この試合に調子を合わせてきたはずなのにと思う人は多いと思う。

 波乱と言うのは常につきまとい、色々な場面でそれが起きる。平穏と言うのは本当に長くは続かない。戦後の日本がこれだけ安定しているというのは、やはり戦争を経験してきたことが大きかったのだろうと思う。

 しかし、その戦争の記憶も、実体験した世代が居なくなってしまえば考えも変わり始める。そういった考えの変化は、世界の国々も同じで、却って年中小競り合いや戦闘が起きる地域の国にとって平穏と言う言葉は本当にありがたい時間なのだと思う。

 翻って日本の国民は平穏に飽き、何か争いが起きないと人生が楽しくないばかりと波乱を求めているように感じる。平穏すぎる世の中が、人々の居場所を固定してしまい、そこから抜け出すことが困難な世の中で、格差社会らしきものが出始めてきたためにその秩序を壊したがっている。

 格差社会とはいってもまだ日本の格差は、他の極端な国と比べてまだ平等な部分も存在する格差社会である。しかし、それを他と比べても仕方がない事で、平和故の心の耐性が過敏となり、少しでも理不尽さを感じたら暴発してしまうような閾値の低下が起きやすくなっていると言える。


 果たして、この先集団で体制に反発する集団行動は起きるのであろうか?我々が手を出さすとも時間の流れが大衆を扇動する可能性がある。戦い慣れていない日本人に大それた行動はできないとは思うが、日本に波乱を起こしたい人間は存在するだろう。

 今までとは違った、世界の情報が直ぐに手元に到達してしまう時代に、そういった環境に合う変化がこの先起こるのは間違いない。