対北九州

 丁度雨が降り出した。気温は16度。

 北九州との試合、最近アウエーだと勝ち試合が無い感じがする。やはり産みの苦しみというか、最後の踏ん張りで力んでしまい結果が出せなくなってきた。これもしょうがないと思うしかないが、次が厚別の水戸戦で楽な戦い方ができるとは限らないのがつらいところである。これがドームなら勝てる確率が上がるのだが、ここにきて少し試練を与えていると思う。


 試合はCSで観戦した。

 ゲームの入りは攻撃の選手を前に並べているため迫力がある。しかし、決定力が無い。左サイドのジュリーニョは警戒され、右サイドも石井も前のプレスがそれほどないためするすると入り込めるが、良いボールが上げれない。上げたとしても決定力がないので決まらない。

 ここにマセードがいればそれなりに良いボールが上げられるのに、残念ながらそれがない。もしいれば相手の守備のバランスも難しくなったろうが、完全に右サイドからのクロスは上げられることを前提に守備をしてきているのがわかる。

 相手は、4-4-2のブロックを引き、コンサドーレから見て左サイドに守備の重心を置き、右サイドを一人にしても中央を固めて都倉と内村、ヘイスの中央の攻撃を塞ぐ。3人の内一人でも右サイドに流れ攻撃すれば良いのだが、常に3人が中央にいれば交通渋滞する。途中から内村がそれに気づいて上下動をするようになったが、内村はトップ下の選手ではない。ヘイスも得点は取るが運動量は少なく、中々彼にボールが回らない。

 まったくもってコンサドーレに対する守備は割り切りを感じ、そういった相手の守備に対してかさんに真っ向勝負を掛けて打ち砕けずに終わった。この相手の守備はJ1に上がってしまえば同じかそれ以上に跳ね返されるわけで、昇格しても来季の勝負の厳しさを感じずにはいられない。

 かろうじて3位のセレッソが負けたので昇格の条件は引き分けでもクリアした。それでも2位の松本はしっかり勝ち切ったので勝ち点差は7となりこのままずるずる行ってしまえば、優勝はおろかプレーオフに回りかねない危険性も出てきたわけで、J2で横綱相撲ができないコンサドーレなので残り試合、J1残留の試合と思って戦うしかない。