旭岳遭難

 うす曇り、気温はマイナス2度。外の景色はそれ程寒そうには見えなかったがこんなに気温が低いのを知ってびっくり。

引用 産経新聞http://www.sankei.com/affairs/news/171018/afr1710180044-n1.html) 

北海道最高峰の大雪山系旭岳(2291メートル)で男女4人が遭難した事故で、道警は18日午後5時40分ごろ、山中で4人を発見し、救助した。横浜市神奈川区栄町、治療院経営、加藤昌彦さん(71)と妻の由美子さん(65)、20代の外国人男女で、いずれも外傷はない。外国人男性に低体温症の恐れがあり、ビバークした後、19日に下山して4人とも病院へ搬送する。

 旭岳の冠雪は、頂上付近は夏の終わりとともにやって来る。9月頃には初冠雪があったはず。それから一か月経っているから既に姿見の池付近も雪で覆われている頃だろう。

 姿見の池は、ロープウェーで簡単に上がることが出来る。通年運行しているので気軽に5合目まではいくことが出来るし、夏ならば頂上までは、元気な人なら2時間程度で登ることも可能である。

 今回遭難された方たちは、軽装ということでロープウェーから降りて姿見の池周囲を散策し道に迷ったのだろうと思う。当時はガスが出ていたということで普段なら見通しが良いところでもあのあたりは、高山植物が生えておりその間を迷路のように道が通っており簡単に迷い込みそうな状況である。見通しが悪い場合は、余り行かない方が安全である。

 姿見の池ロープウェー駅を降りると山岳ガイドがいるのだが、観光シーズンが終わればいなくなっている可能性がある。その辺りは自己責任で行動するしかない。

 自分は山で道に迷ったことが無い。無いというかそんなに山奥に漕ぎ行って山菜取りなどをすることが無いためかもしれないが、小さい頃は一人で山の奥まで入っていったことは何度もあるので山に対する恐怖心は無いが、取りあえず無謀なことはしていない。

 迷子といえば、東京の街中で迷子になったことはある。ある会合があり、うろ覚えで歩いていたらどんどん違う方向に進んでいたらしい。道は入り組んでおり丁度迷路に迷い込んだ状況である。空を見上げても目印になるようなものは無く、そのころスマホではなく携帯だった。

 会合時間に余裕があったので最初はいつか戻れるだろうとブラブラしている気分だったのだが、徐々に会合の時間が近付いて来るにしたがって少し焦りだしてしまった。用事が無ければ何でもないし、都会で遭難することは無い。そういえどもちょっと焦ってしまったのは事実である。


 ということでその時は丁度あった交番でおまわりさんに道を聞いて無事に目的地にたどり着くことが出来た。結局ブラブラが少し汗だくになったのは誰にも内緒にしてきた事実である。

 きっと遭難された4人もちょっとブラブラしようと出かけたに違いない。出なければ雪が積もった旭岳に軽装で登るなどということはあり得ない。身近にあっても冬山は冬山である。それなりに重装備は必要である。

 無事に救助されたということでめでたしめでたしなのだけれど、日本全国気軽に旅をすることが出来、スマホを持ち歩けば気軽に救助を求めることもできるし、ナビがあれば安心と思っていたかもしれないが、ちょとの油断が死を招くこともあるという出来事である。