韓国海軍の敵対心

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引用 中日新聞http://www.chunichi.co.jp/s/article/2018122701001926.html) 

韓国海軍の駆逐艦海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題を巡り、防衛省は27日、日韓防衛当局の実務者協議をテレビ会議で開催したと発表した。約2時間にわたって互いの主張を述べるにとどまり、議論は平行線に終わった。引き続き必要な協議を行うことで一致したが、日程は決まらなかった。防衛省は28日にも、照射時の状況を示す当時の映像を公表する方針。

 防衛省によると、同省は改めて遺憾の意を示し、再発防止を要求。韓国側が意図的でなかったなどと主張していることに対し、日本側の能力が明らかにならない程度に証拠を示して説明した。

 韓国海軍のレーダー照射事件。海上自衛隊としては友好国の軍艦であり、まさかということなのだろう。これを逆に考えれば、もしかすると日本なら当事者を処罰して簡単に白旗を上げていただろう。

 日本人の今までの姿勢として、相手が非難して来たらまず一端引いて自分たちの行為の検証を行う。そこで不利な証拠が見つかれば謝罪するし、証拠が無ければ無いと訴えて終わりである。

 国際社会の常識では、当事者同士で話し合いがあり、日本のように一端引いた姿勢を取ると非を認めているととらえられ、そのあと自分たちが正しかったと訴えても無視されてしまう。

 今までの日本だったら韓国が否定したら抗議を緩め有耶無耶にしていただろう。韓国もそれを知っていて自分たちに非は無いと猛烈に反論すれば日本は引き下がると踏んでいたに違いない。

 今回、日本は韓国の反論に対して引き下がることを良しとしない態度をとることになった。それに対して韓国はうろたえているということだろう。うろたえていると同時に、韓国軍が日米韓の軍事共同体から離脱する可能性も出てきた。現に、北朝鮮のロケットに対するパトリオットの配備についても米軍の意向に反して一端辞めようとしたくらいである。

 もともと韓国は、日本の軍備に対して恐怖を抱いている。北朝鮮軍よりも日本の自衛隊を敵国として認識しているのではないかと勘繰るくらいである。その兆候はいろいろなところで見られたが、日本は、こちら側が友好的に振る舞えば相手も同じ行動を取るという性善説で行動してきた。

 利害関係が無い相手なら友好的態度は有効である。しかし、ひとたその所に利害が絡めば友好的態度は弱腰ととらえられてしまう。どちらがマウントするかの関係に近付くわけである。


 もしかすると日本とアメリカの関係は、既に日本がアメリカにマウントされているから友好的な関係が成立していると言ってよい。更に地理的に離れていることもその関係性を有効にしている。翻って韓国は、日本に併合されていた歴史を持ち更に海を挟んだ近くの国である。日本がマウントするのを屈辱と捉えている国である。それくらい国力が増したということである。

 日本がもし友好的な態度で押し通すには、やはり絶対的な形で韓国に対して優位性を示さなければ、話し合いで解決するということは絶対ないと言えるだろう。