台風一過

 曇り、気温は4度.

 台風通過直後は、被害の全容がまだ不明だったため堤防決壊のニュースが先行したが、徐々にそれ以外にも多くの被害があったことを連日伝えられるといたたまれない気持になってくる.

 今までの多くの台風被害は西日本に集中して起きてきた.そのため、油断というのがあったのではないだろうか.

 当初から今回の台風は猛烈な風という思い込みがあった.確かに強風は吹いたが、それ以上に豪雨があり、その影響が広範囲に被害を与えたということになる.

 だから今まで大きな水害の被害を受けていない地域がその影響を受け、更に今までにないという経験値の無さが被害を広げたと言って良い.

 今回の経験は、次の災害へ向けての警告である.これを他人事と考えるならまた同じことを繰り返すのは間違いない.

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 日本はこれまで幾多の災害を経験してきた.神戸淡路島地震、東日本自身、熊本地震など思い出すだけでこれだけ出てくる.その他にも広島の水害や多くの台風被害など各地域に限定されるが多くの人命が失われてきた.

 

 しかし、その経験は生かされているとはいいがたい.日本がこういう状態なのだから、世界の色々な国々も同じように災害に遭い多くの人命が失われていることだろう.遠く離れた国の災害は余程大きくなければ日本に伝わってくることもないので知らないことの方が多いだろう.

 

 日本だから今までの経済力でインフラの整備ができたが、今後同じように生活環境を維持できる保証はない.この先、災害対策に投資できない恐れがある.

 自動運転自動車やロボットなど夢のような道具が現れてきているが、それが実現できる社会は今回起きたような災害に見舞われないことが前提である.

 台風が過ぎ去った後の道路を自動運転自動車は、走行不能だろう.ロボットも停電が続けば起動しなくなりただの置物と化す.

 日本が超高齢化社会に向かうのにインフラの整備は待ったなしで、果たして2030年に人々が安心して暮らせる社会が実現できるのだろうか.