札幌は3連勝を目指し厚別での試合。
厚別も青空が広がり、時折雲が直射日光を遮る時も有り夏にしてはまあ過ごしやすかった。
試合の方は、前半0-0 どちらのチームも攻めてを欠き見ているほうは眠たくなるような試合運び。
札幌の攻撃は、開始早々のCKの曽田選手の空振り、前半半ばの上里選手のフリーでのヘディングと2度のチャンスがあった程度。
試合運びとしては、暑さで後半足の動きが止まることを予想して押さえ気味に行っているのかと思ったほど。そう思わせるほど、山形の選手の寄せのためにボールをキープできない状態であったともいえる。
後半、開始。前半同様札幌のチャンスは中々訪れない。そうこうしているうちに、山形のCK。ゴール前で札幌が大きくクリアできずこぼれ球を山形の選手に拾われゴール前にグランダーのパス。それを合わされゴール。
あそこの守備で落ち着いてクリアあるいは前線の味方の選手にボールを渡せていればと思うのだが、それが出来ずに失点。このパターンは、何度も繰り返している。守備に関してはここが克服できなければ上位のチームとやる時には失点は免れないだろう。
その後、札幌も反撃に出るのだが、パスの精度が悪くチャンスを物に出来ず。そこで山形の裏へのロングパス1本から抜け出されゴール。これで0-2。
札幌は、ゴールを目指し後半3人交代するが、交代した選手がすべて不発。三原選手など、動きが悪いのと周りが全然見えていない。まだ試合感が戻っていないようである。札幌でNo1と呼ばれたFKの精度は見る影もなかった。やはり、1年のブランクは大きい。
あと、選手全体から逆転してやろうと言う気持ちが伝わってこないのが残念である。
選手の中に2人でも3人でも良いから、逆転してやろうという気持ちが見える選手が居ればチームの雰囲気も変わるのだろうが、下を向く選手が多いように思う。これが上位に対して対戦成績が悪い原因だろう。諦める気持ちを持たないようにするメンタルトレーニングが必要でないだろうか。
インターネット上では、このまま補強せずに1年頑張ろうと言う声が多いが、今の札幌の選手が、J1にあがって通用するレベルまで達する選手が何人いるかと考えると、正直なところ2人位だろう。それも上手くいってだ。
柳下監督は、J2で5位以内に入れるチームはつくりあげることは出来たと思う。今年は、J1に上がれるチームを作ることは諦め、J1に上がれるチームの土台を作るとしても、もう半年もすればリーグは終わってしまう。その半年で、J2で戦えるチームを創りあげたとしても、それはあくまでJ2レベルであり、J1レベルではない。
J1レベルのチームを作るには、J1チームで通用する選手をあと3,4人は必要である。それを今から補強しなさいといっているのである。
いくら優れた外国人選手を連れてきたとしても、チーム戦術にフィットするまで半年はかかるのは当たり前である。すると来年は、補強したとしても半年は、苦しい戦いを続けなければ成らないことになる。すると、本当にJ1に昇格できるチームを作るまでに最短で2年、最悪だと、2年経ってもそのチームを創りあげることは出来ないで終わってしまうだろう。
それまで、サポーター、スポンサーは待ってくれるのか。そして、チームで育てた選手が万年J2のチームに留まってくれるだろうか?
何度でも繰り返して書くが、早い時期での補強はその資金があるのなら是非行わなければ成らない。それもFW、MF、DFの一人ずつ。もしみんなが2年後にかけるのなら是非そうすべきだと思う。