オルバースのパラドックス

「オルバースのパラドクス(パラドクス)」

 宇宙が無限で、更に恒星が無限にあるなら何故夜空は暗いのだろうか?

 貴方はどのように考えますか?

 晴天の月の出ていない夜、街の灯の無い場所に立ち夜空を見上げた時、満点の空に広がる星の数の多さにビックリした事はありませんか。
 本当に自分が夜空に吸い込まれそうな気分となると同時に、宇宙の中の一つの惑星で暮らしている事を実感する事が出来ます。

 まさに、海辺の砂浜の砂のように夜空に散らばっています。更にその肉眼で見える星のほかにもっとたくさんの星が更に存在しているのです。

 あの夜空に無数の光があるとすれば、空は日中のように明るくてもいいはずです。

 それに対する答えが色々出ています。

 現在の理論及び観測データから、宇宙は膨張しているという結果が出ています。
 更にその宇宙の地平線と呼ばれる部分は光の速さで動いており、その近くにある恒星の光は、宇宙が膨張している限り私たちの地球には永遠に届かない事になります。

 宇宙の地平線という言葉も面白いですし、光の速さで遠ざかる恒星から出る光は見えないというのも目から鱗だとは思いませんか。

 このパラドクスを調べていくうちに色々な情報が得られてきます。また、他と違った物の見方があることもわかってきます。

 今の時点での理論であり考えであることを知っておく必要が有ります。人類の中には、まだ宇宙の果てにたどり着いたものがいないからです。加えて宇宙全体のスケールでものを見通せることが出来ない限り全てが正しいと言う事が出来ないのがこの学問の面白さかもしれません。

 もし、満天の星空を見る機会があれば貴方も宇宙の大きさを想像してみては如何でしょう。