腎臓移植

今回の腎臓移植の件は、医師個人のアイデンティティの証明を手術で行ったという総括で宜しいんじゃないかと思います。
 
 確かに、医師側の説明は、一見もっともらしい。使える腎臓を他の人に使用する事が悪なのかと。

 この論理は、もしそこで腎臓のトラブルが起きて患者の生命が脅かされる可能性がひそんでいたとしても問題ないと言うことになる。

 こういった言い回しをする人は多い。

 何者をも反論する事が難しい論理をまず持ってきて、その他の問題点に話が及ぶ事を避ける或いは、それらの事に関して無視すると言うことである。
 ここでは、
 「腎臓移植する事で助かる命を助けないのですか?」
 である。

 人の命を助ける事に意義を挟んだり反論する事は非常に難しい。そこに至るプロセスに何か問題が有ったとして誰かが意見を挟んでも、「私は正しい事をしているのです。」と言うように全く聞く耳を持たなければ話が平行線をたどるのは当たり前の事である。

 人は何時も命題をつきつけられている。あなたがもし腎移植を受けなければ助からなかったとしたら今回の事件をどう受け止めるかを。