石屋製菓とコンサドーレ

コンサドーレ札幌の胸サポンサーは、一時期サッポロビールに変わったことがあったが、長年「白い恋人」である。サポーターに愛着の深い名前であるが、とは言っても、サッカーのスポンサーは、くるくる変わることが多いため、もし変わったとしても難なく受け入れるだろう。

 胸に広告を出すことでチームを支えてもらっているというもの意外何もないからである。

 今回の賞味期限の問題、他のメーカーも行っているかもしれないことで、この業界の常識かもしれないが、明らかになった後も情報を小出しにしていたという明らかに危機管理に問題のある企業体質を公にしてしまった。
 更に、食べると食中毒を起こすアイスなどは企業体質に問題があるといってよい。

 今回の騒動で、石屋製菓の社長であった、石水氏は、辞任することになり、それなりに社会的責任を果たしたように見える。更に後任の社長には、北洋銀行の社長が就任することで会社そのものが生まれ変わった印象を与えたが、これは決して北洋銀行石屋製菓破産管財人なったわけではない。
 
 実質的な支配権は、やはり殆どの株を所有している石水家のものである。その状態は今後も変わることない。

 今後企業として生まれ変わり、会社として再生していただければ、何も問題ないことも確かである。

 しかし、問題があるとすれば、HFCの対応のまずさである。いくら大スポンサーですべての面で石屋製菓におんぶに抱っこでも、けじめをつけなければいけないときはきちんとつけなければならない。それが、一般大衆に受け入れやすいからである。

 今回の件で言えば、胸の「白い恋人」のマークである。HFCの児玉社長は、早々と胸のマークは外さないとのたまわった。更に、来期のスポンサー料の増額も望んだという。

 これに関しては、会社の社長としての能力が疑われるような行為である。少なくとも石屋製菓が操業停止している間は、胸のマークを取り外すというような行動をとるべきである。
 なぜなら、企業側は一切の広告を自粛しているからである。HFCは、石屋製菓の子会社ではない。実質そうであったとしてもやはり範を示すべきだろう。

 更に言えば、来期のスポンサー契約は未定と公表し、別なスポンサー探しも同時に行うという姿勢を見せるべきであった。
 今後、もしかしたら企業として成り立たない恐れがあるし、操業を開始したとしても直ぐに業績が回復しない場合、スポンサー料を払えない恐れがある。(とは言っても今までの相当な売り上げを考えると年間1億円のスポンサー料も石水さんのポケットマネーで賄えるものかもしれない)

 今回の騒動に関しては、企業としてのHFCの対応に非常に疑問があるとしかいえない。
 今後、この問題が尾をj引いて、札幌の成績に影響を与えなければ良いのだがと心配している。