進むべき道

雲が綿アメの塊のように空一面を覆っている。今に雨が振り出しそうな空模様である。
 風が強い。上空の雲も一見動かず留まっているように見えるがよく見るとすごい速さで流れている。
 本当に雨が降るかは微妙である。なぜならそれ程雲が濃くないから。


 人生、何も考えず生きることはまず無い。怠惰な一日を送っていたとしても、寝る食う出すのどれかは意識に上がる。ましてや集団の中で生活し、仕事をしていたなら何かしら考えることは有るだろう。

 例えば、今これを読んでいるあなたは、この先自分の進む道が見えているだろうか?

 目を閉じて生じる暗闇の中に、自分が進むべきであろう道をあなたは思い浮かべられるだろうか?
 もし、直ぐにでもなんらかの映像が浮かび自分が進むべき方向が明らかにある人は幸せである。その人に迷いは無いだろう。

 ここからは、眉唾です。と思って読んでください。

 自分の進むべき道が不透明、またはまったく想像できない人。その人は、目を瞑り、一本の道を想像しましょう。それが砂利道であろうとコンクリートアスファルトでも構いません。細いあぜ道を思い浮かべる人もいるでしょう、3車線の高速道路を思い浮かべる人もいるでしょう。
 思い浮かべられない人は、少しくらい部屋で行うのも良いかもしれません。

 そして結果はどうだったでしょう。暗闇しか見えなかった人の方が多かったかもしれません。しかし、思い浮かべようとした感覚を忘れないようにしてください。

 ソフトバンク犬ではないですが、人は現実を見すぎているのかもしれません。使わなければならないのは心の目です。上辺の事象に惑わされてはいけないのです。

 すこし説教くさくなったのでここでおしまいです。