一寸先は

今朝は、昨日の夜の雨が上がった後で空気が澄んでいる。空には雲が残っているが日差しが差している。それでも今日はマフラーが必要なほどの気温らしい。
 

 今日の新聞で、全盲と偽った男が詐欺罪で逮捕された記事が載っていた。滝川の件や札幌の耳鼻咽喉科といい、本当に必要な人に福祉がいきわたっているのか疑問に思われる事件が続いている。

 北海道は、本州と比べ景気の上昇はここ10年以上感じられず、生活苦のための犯行と思いたかったが、実情は、暴力団、公務員、無職という本当に苦しくてという状況でないのが非常に悲しく腹立たしい。

 法の下の平等を謳いながら、法の下で行われている福祉行政の杜撰な取り扱いというものが明らかになり、本当に必要としている人たちが最低限の暮らしを余儀なくされ、遊ぶ金欲しさに詐欺を働くという不真面目な輩が優先的にその権利を得るという、本当にねじれた社会になっているなと痛切に感じる。

 どこかおかしい。きっと皆がこの気持ちを持つことでその中の一部が更に急進的な考えを持ちアルカイダのような組織の一員になっていくのだろうと思う。そういった危険な社会を作らないためにも、もう少し行政に携わる人たちは、自分たちの保身、利権を考えず、どうしたら平等に平和な暮しを市民がおくれるのか考えて欲しい。本当の意味での公僕となって行政を執り行って欲しいものである。

 後もう一つ付け加えるなら、医師のモラルである。今回の事件に加担した医師は少なくとも事件にかかわったことを反省しなくてはならない。
 滝川の事件などは、北大病院の医師の診断書があって始めて事件がおきたことになる。それを病院がきちんと適切な診断書であったか明らかにするべきである。それをせずうやむやにすることが次の事件を引き起こす原因になることを考えねばならないだろう。

 その点で、今回の医師と病院の対応はまずいだろう。